「be動詞」の意味は「~です・ます」ではない? be の基礎を知る
- 2020.04.10
- 文法
be動詞は、言わずと知れた「中1で最初に習う英文法」ではないでしょうか。今でこそ小学校でも英語は習いますが、生まれて初めて習うものということは、超簡単なはず…なのに、実は全く違って、最も奥が深く難しい文法のひとつだと、私は思います。「~です」「~ます」と訳してしまうからワケがわからなってしまう中学校の教え方とは違うやり方で、beのコンセプトを理解し使えるようにしていきましょう。
be は「状態」をあらわす
「be の意味は?」と初心者さんに聞くと、たいてい「~です、とか、~ます、じゃないんですか」と返ってきます。これはそれこそ中学1年生で I am a boy. の訳を「私は男の子です」と習ったからではないでしょうか。そもそも男の子なのに「私は」と訳しているのも不自然ですし、僕は男だと言われて「そんなん見たら分かるわぃ!」…少なくとも関西人の私はそう心の中で突っ込んでましたけど(笑)
さて、そんな be の訳は「~です、ます」とは私はしません。
be に、直訳できる言葉はありません。
言うならば「状態」「イコール(=)」を表す言葉とでもいいましょうか。でも、そんなこと言ったらより混乱しますよね。例文で確認するのが一番ですので、見ていきましょう。
28歳です。
I の状態は、28歳。I = 28
その椅子緑やろう、青ちゃうと思うけどなぁ。
the chair の状態は、green。the chair = green
She is so hot!
あの娘めっちゃ可愛い!
she の状態は、so hot。She = so hot.
ああ、これ私の本やわ。
※ 日本語では「これら」なんて言わないので、自然に訳すために「これ」にしています
these = my book
娘のセーラです。
※ ちゃんと訳すなら「こちらは娘のセーラです」となりますが、上の例同様「こちら」なんて日本語の会話ではあまり言いませんので略しています
this = my daughter Sarah
全てイコールで繋げてしまえると思いませんか。主語(話のメインとなるモノ・人など)の状態がどうかを説明できるのが be動詞なのです。
ところで、動詞とは文字通り「動作」を表します。go, study, sleep などですね。でもこの be動詞は、動作ではなく「状態」を表現します。「動詞」と名がついているからややこしくなるとも私は思うのですが。
それでは、もうひとつ例文を挙げてみます。
もっと想像力持てよ。
「もっと creative な状態でいろ」と言われているのです。be = 状態 というのが分かれば、このニュアンスというか解釈がカンタンに理解できるのではないでしょうか。be =「です、ます」としか思っていなかった中学生の私は、ここでつまづいて、英語学習にサヨナラしていました(笑)。
もうひとつの be の役割は「存在していること」
ものの状態を表すのが be とはお分かりいただけたと思います。それではもうひとつの、be の大切な役割をご紹介しましょう。
Sarah? She is there.
セーラ? そこいてるやん。
わからんの、私ココにいてるって!
セーラちゃんは、そこにいる。私は、ここにいる。この場合は she = there , I = there とはちょっと言いにくい。そこでもうひとつの解釈としては「存在していること」と言えるでしょう。
まとめ
be動詞の意味は「状態」「イコール(=)」「存在していること」
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