「play the piano」? 冠詞 the を理解しよう(4)
- 2020.10.30
- 文法
中学1年生頃でしょうか、play the piano というフレーズを丸暗記していませんでしたか? 英語を深く知っていくと生まれるかもしれない疑問「なぜ the が要る?」について。また、the 以外でOKな場合をご紹介しましょう。
ピアノを「弾く」
一般人にいちばんよくあてはまる、よく使えるのがコレでしょう。楽器を演奏するときは、the を使います。violin でも flute でもそれは同じです。
I can play the piano.
私ピアノ弾けんねん!
the が要らない piano いろいろ
普通、楽器を演奏する際には the が要ると言ったばかりですが、冒頭でも触れたように the が要らない場合もいろいろあります。「piano といえば play the piano」と丸暗記してしまっている方、ここでしっかり、ひとつずつ見ていきましょう。
ピアノを「作る」
ピアノを作っている会社の場合は、こうなります。当然ながら複数台作りますので、pianos と複数形になります。
We make pianos.
ウチの会社はピアノを作っています。
ピアノを「買う」
「一台のピアノ」という、ただのモノとして見る場合はこうですね。
My mother bought a piano for me.
お母さんがピアノ買ってくれてん!
ピアノを「持っている」
これも同じく、「一台のピアノ」という、ただのモノとして扱いますね。
I have a piano.
僕ん家ピアノあるで。
ピアノを「教える」
「教える内容」としてのピアノには、a も the も不要です。
My mother teaches piano.
お母さんピアノの先生やねん。
別の文章で、例えば I teach English. などを挙げてみると分かりやすいでしょうか。English や science など教科には a も the もつきません。
そもそも、なぜ the がいる?
ピアノなど楽器は、常に「自分がいつも使っている、その楽器」を弾くことが主であり、話者が言う楽器は、いつも「その楽器」だと言うことから the が定着しているのだとか? とは知人アメリカ人の話。
そもそも the は、一度出た話だったり、特定されたモノに使います。聞いた相手が「ああ、それのことな」と理解できるもの。そう聞くと、納得いくような気がしませんか??
the の基礎や、もう少し知りたい方は、別記事がありますのでよければお読みくださいね。
まとめ
piano は、play the piano だけではなく、状況によっては a piano にも、pianos にもなる。
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