「play the piano」?  冠詞 the を理解しよう(4)

「play the piano」?  冠詞 the を理解しよう(4)

中学1年生頃でしょうか、play the piano というフレーズを丸暗記していませんでしたか? 英語を深く知っていくと生まれるかもしれない疑問「なぜ the が要る?」について。また、the 以外でOKな場合をご紹介しましょう。

ピアノを「弾く」

一般人にいちばんよくあてはまる、よく使えるのがコレでしょう。楽器を演奏するときは、the を使います。violin でも flute でもそれは同じです。

 

I can play the piano.
私ピアノ弾けんねん!

 

 

the が要らない piano いろいろ

普通、楽器を演奏する際には the が要ると言ったばかりですが、冒頭でも触れたように the が要らない場合もいろいろあります。「piano といえば play the piano」と丸暗記してしまっている方、ここでしっかり、ひとつずつ見ていきましょう。

ピアノを「作る」

ピアノを作っている会社の場合は、こうなります。当然ながら複数台作りますので、pianos と複数形になります。

 

We make pianos.
ウチの会社はピアノを作っています。

 

ピアノを「買う」

「一台のピアノ」という、ただのモノとして見る場合はこうですね。

 

My mother bought piano for me
お母さんがピアノ買ってくれてん!

 

ピアノを「持っている」

これも同じく、「一台のピアノ」という、ただのモノとして扱いますね。

 

I have piano
僕ん家ピアノあるで。

 

 

ピアノを「教える」

「教える内容」としてのピアノには、a も the も不要です。

 

My mother teaches piano
お母さんピアノの先生やねん。

別の文章で、例えば I teach English. などを挙げてみると分かりやすいでしょうか。English や science など教科には a も the もつきません

 

 

そもそも、なぜ the がいる?

ピアノなど楽器は、常に「自分がいつも使っている、その楽器」を弾くことが主であり、話者が言う楽器は、いつも「その楽器」だと言うことから the が定着しているのだとか? とは知人アメリカ人の話。

そもそも the は、一度出た話だったり、特定されたモノに使います。聞いた相手が「ああ、それのことな」と理解できるものそう聞くと、納得いくような気がしませんか??

 

the の基礎や、もう少し知りたい方は、別記事がありますのでよければお読みくださいね。

 

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まとめ

piano は、play the piano だけではなく、状況によっては a piano にも、pianos にもなる。