現在を表すのではない!?現在形の使い方  

現在を表すのではない!?現在形の使い方  

こんにちは、Eri (プロフィールはコチラ)です。

「現在形」と聞いたら皆さん「中1の1学期とか最初のほうで習う文法で、ホラ、go とか eat とか原形使うヤツやん、比較的簡単なやつやん。分かってるよ、それ」と思っていませんか? ところがこの現在形はそんな簡単なやつではありません。間違って使っている人や、実はちゃんと理解できていない人も多いこの現在形を、「ちゃんと会話で使えるように」今回はしっかり見ていきましょう。

現在形は現在を表すのではない

タイトルを見ていきなり「ええ??」と思った人もいるのではと思います。

現在形は英語では present tense と言い、訳すとちゃんと「現在形」となるのですが、この文法上の名前のせいで、現在形は現在を表すと思っている人も少なくないでしょう。

ではここで、とりあえず現在形の例文を見てみましょう。

 

I eat breakfast at 8 every day.
毎朝8時に朝ごはん食べる。

動詞の原形を使って表現します。ここまでは大丈夫。でもよく見てみるとコレ、現在やっていることでしょうか? 今この話をしている瞬間にしていることでしょうか? 違いますよね。今この瞬間にしていることであれば「現在進行形では…」と疑問も生まれそうです。今現在していることであれば、こうなるはず。

 

I am eating breakfast now.
今朝ごはん食べてるとこ。

 

じゃあ、現在形ってなに?? となりますよね。どんな時に現在形を使うのでしょうか。

 

現在形は「いつもそうであること」を表す

その名のせいで混乱する現在形は「いつもそうであること」つまり「習慣」や「いつもしていること」だったり、決まった法則など「変わらない事実」を表現するものです。

いちばん簡単な例文で見ていきましょう。

 

I go to school.
私、学校に行く。

学生さんなら、学校に行くのはいつもやっていることになりますよね。「いや土曜と日曜は行かへんやん!」と思うかもしれませんが、夏休みや冬休み、創立記念日など例外はあれど、基本月曜から金曜は行きますよね。習慣的にしていること、これが現在形です。

いくつか他の例も見てみましょう。

 

The sun sets in the west.
太陽は西に沈む。

太陽は、地球ができた時から?もうずっと西に沈みます。不変の事実です。(子どもの頃、天才バカボンの歌で逆を覚えた私はアホでした!)

太陽など自然界以外でも、人間が作り出したものであっても「いつもそうなっていること」であれば現在形が使えます。

 

The first train arrives at 5:45 sharp at this station.
始発列車は朝5:45分ぴったりにこの駅に来る。

The first train = it ですので、三単現の s がつきます。he / she と同様ですね。また、ここでの sharp というのは時間において「きっかり」「ぴったり」という意味を指しますよ。

 

 

This machine makes 100 pens a minute.
この機械は1分で100本のペンを製造する。

機械も同様、壊れることはありますけど、基本は同じことが繰り返しできますよね。

 

現在形なのに、実は未来も過去も表現できてしまう

「いつもそうであること」ならば、実は過去のことにだって未来のことにだって当てはまるんですよ。太陽は今も昔も西に沈むし、これからも西に沈みます。

でも、未来のことも言えるのであればと、今晩これから日が沈むことをもし The sun will set in the west. なんて言ってしまってはおかしなことになりますよ。「ええ!?今日だけ西に沈むん??明日は東?それこそ天才バカボンかっ」と突っ込まれてしまうかもしれません(笑)

 

他の文法名でも言えることですが、文法の名前のせいで日本人英語学習者が混乱する場合が多いのも事実。過去完了形やら仮定法…長く分かりにくい名前なのも厄介です。もっとシンプルに、的を得た名前、何か違う言い方ないんですかねぇ(笑)

 

感情を表す動詞は進行形を使わない

感情を表す動詞とは、例えば like とか love 、hate(嫌い)などがあります。これらは基本 ing形にはなりません。

 

I like blue.
私、青が好き。

今この瞬間青が好き!ということは稀…ではないでしょうか。なので進行形は使いません。

 

I hate Tom, he is mean to me.
Tom嫌い。だっていじわるやもん。

人の心は変わりゆくものであっても、よく考えれば、ある程度の期間は「不変」だととらえられなくもないでしょうかね。

また、ここでの mean は「意味する」という意味ではなく「いじわる」「卑劣」などの意味になります。全く違った意味を持つ単語の一つで、会話でもよく使われるので知っておくといいですよ。

 

We love each other.
私たち相思相愛!

愛は永遠…であって欲しいものですねぇ。

 

I’m lovin’ it! は実は文法的には間違い

お馴染み、マクドナルドのキャッチフレーズ。前項を理解すれば、これは間違いであると分かるはず。

ではなぜ間違った英語をマクドナルドは使っているのか…それはこのサイトの(私の)範疇ではありませんが、こう思います。

言葉は生きているもの。長い言語の歴史上で、変化してきましたし、今も変化していっています。例えば google は会社名なのに、いつの間にかそれが動詞になってしまいましたよね。日本語でも「ググる」と言うようになりました。

正しくない文法も、使っていればそれが正解になる…といったところでしょうか。

 

Google it. 
それネットで調べてみたら?

 

現在進行形と現在形の比較

上でも少し触れましたけど、現在進行形と現在形がごっちゃになる人もいるかと思います。比較してみましょう。

 

I go to school.
ボク(いつも)学校行くよ。
I am going to school.
ボク(今)学校向かってるとこ。

分かりやすくするために( )で補足の訳を入れました。

be + ing形で表すことができる現在進行形は、基本「今まさにそれをしているところ」のことを言いますね。

 

まとめ

現在形は「いつもそうであること」を表すことができる。

 

 

 

↓ 私の経営する英会話教室のサイトはこちら

 

↓ 教室の様子はぜひインスタからどうぞ。フォローお願いします★

 

↓ アメブロもやってます

インスタでは書けない長文記事はこっちにアップしてたりします。フォローしてくだされば喜びます!