初級者さんがするべき英語学習方法

初級者さんがするべき英語学習方法

英語には、初心者なら初心者向けの、上級者なら上級者ならではの勉強方法があります。初心者さんがすべき勉強とは、どんなものなのでしょうか。英語は社会人デビューの私自身の経験からお話します。

 

初心者さんがやるべきではないこと

まず、初級者~中級者さんにとっては、英字新聞やリスニング教材は不向きです。

文法も単語も分からないのに新聞を読んでもチンプンカンプンになるだけ。単語をひとつひとつ調べていては時間ばかり要し、結局眠くなってしまいます。そして頑張って勉強したはずの単語も難しすぎて結局覚えていない、なんてことになります。

また、リスニング教材も効果は薄いでしょう。お決まりのフレーズを丸暗記して、話せるようになったように思うかもしれませんが、「そのフレーズだけ」が言えても、実際の会話になりませんよね。人の会話は予想がつかないものであり、話し方も人それぞれ皆違います。そして、例えば会話のやりとりの音源があったとして、その会話通りに事が進むこと、さてどれぐらいあるのか… ほぼ0%ではないでしょうか。その観点においては、リスニング教材は上級者でも不要かと私は思っています。聞き流すだけでは、絶対に英語は話せるようになりません。

 

 

初心者さんがすべき勉強

それは、地道な文法学習とリーディング、そして口頭練習、実際の会話練習です。

文法がわからなければ、何を言っているか分からないでしょう。知らない単語は当然聞き取れません。話す練習もしなければ、話せるようになりません。とにかく基礎・カンタンなことを繰り返し練習しましょう。

しかし文法といっても関係代名詞や過去分詞形など、文法の名前を聞いただけで難しく感じるようなものではなく、シンプルな過去形や未来形など、日常で使うもの、いわゆる中学英語です。そんなん知ってるわ、と過信してはいけません。早くペラペラになりたいがゆえ難しいことに手を出したくなる人もいますが、そこはぐっとこらえて、基礎の基礎をしっかり見直し、そんな超簡単と思えるようなフレーズを、「見ないでも言えるぐらい、サラッと話せるまで声にだして練習」してください。サラッと話せるまで、というのがポイントですよ。

 

 

効果的な練習法

文法は文法書で学習できます。口頭練習はいったい何を練習すれば…という疑問もあるかと思います。そこでひとつ、簡単な練習方法をご紹介しましょう。

 

「朝目が覚めてから寝るまで、見たもの、したことを全て文章にして口頭練習をする」

 

そう言われると困る人もいます。

例えば日曜日。仕事もなく自宅でゆっくり家族と過ごしていた。そこで何してたと聞くと、けっこう皆さん「何もしてない…」などと思い何も言えない人が多いんです。でも、よく考えてみてください。これは英語の練習であり、日記ではありません。目覚めてまずすることと言えば、「起きること」です。「目を開くこと」でもいいでしょう。それを文章にするのです。友達と会うなど、なにも特別なことでなくてもいいんですよ。

 

I woke up. 起きた。

I opened my eyes. 目を開けた。

簡単な文章ですが、ちゃんと過去形が使えているでしょうか。発音は大丈夫? カタカナ英語になってない? eyes …ちゃんと複数形になってますか? 目は基本二つありますよ。ドラゴンボールのキャラクター天津飯には目は3つありますが、それでも eyes です(笑) ひたすら練習、です。書かれた文章を見ずとも、自然に口から出てくるまで、練習してくださいね。

他にはどんなことを朝しますか? 考えてみてください。

 

I had breakfast. 
朝ごはんを食べた。

I washed my face. 
顔を洗った。

I talked to my mother. 
お母さんとしゃべった。

I combed my hair.
髪の毛を梳いた。

まだまだいろいろありますよね。意外に上級者でも「アレ?髪を梳かすってなんていうんやろ?」と思うものです。そして慣れてくると、その文章に少し色を付けていきましょう。

 

I had breakfast at 7. 
朝ごはんを朝7時に食べた。

I talked to my mother on the phone. 
お母さんと電話でしゃべった。

 

どんどん言えることが増えるって、楽しいですよ♬

 

 

でも…言いたいことが英語に直せない!そんなときは

文章をつくる上で、よく聞くのが「自分の言いたいことが英語にできない」というもの。そんな時は、私はこう言います。その「言いたいこと」は潔く諦めてしまいましょう。他にもっと言えることがあるはずので、そっちに頭を切り替えるのです。頑張って「今日は会社で上司にプレゼンして、仕事終わってから同僚と飲みに行って…」なんて言おうとしなくてもOK。I worked hard today.  I had dinner with my friends. でいいんですよ。読めるレベルより、書ける・話せるレベルは圧倒的に下がります。自分の会話レベルを認め、簡単な文章をひたすら繰り返しましょう。

また、言いたいことを言おうとして辞書を調べて書く…という人もいますが、辞書や携帯アプリの多用は、私はオススメしていません。例えば、「今日は同僚が会社を休んで…」と言いたくて「同僚」を調べて colleague という単語を見つけた。「会社を休む」って??と調べて…としていると、必ず自分の実力以上のものになってしまいます。それで会話がスラスラできるようになるでしょうか? 超カンタンな I had dinner with my friends. がサラリと出ないのに、無理をしてはいけません。簡単にできる、というのがポイントです。

 

 

間違ってもいい

もう一つ文章をつくる上で困ることといえば「自分のつくった英語が合っているか分からない」ということではないでしょうか。

例えば、今日は電車に乗ったとしましょう。I ride a train today. という文章を作って話す練習をたくさんしました。ですが、ride は馬やバイクなど、またがるものに使うのが基本なので、本当は took を使うべきなんですけど知らない。また、たとえ ride が合っていたとしても、過去の話なので rode にしなくてはいけません。でも自分ひとりで勉強していると、なかなかその間違いに気づけませんよね。ひたすら練習したのに無駄? …いえ、その無駄が、上達への道のりなんです。ある日誰かの英語で I took a train. と言っているのを聞いたとき、アレ?僕の英語、間違ってたんちゃうん?と気づきます。そこから直せばいいんです。そうやって気づいていったことは、覚えるし使えるようになります。

間違いを恐れる心、恥ずかしいと思う気持ち、それが日本人の英語力アップを妨げる一番の理由と言ってもいいかもしれません。何事も、習得に間違いはつきものですから、大丈夫です。

でもやっぱり間違えたくない、そんな時は、テキストに載っている文章などを丸ごと拝借するのも手です。例えば例文が she から始まっているのであれば、それを I に変えるなどして「自分の文章」にしましょう。テキストに載っている文章なので、間違いがありませんよ。

 

 

英語脳をつくる!

上記の方法、これは慣れるまで結構大変だったりするんですが、これができてくると、「日本語から考えて英語に訳す」ことをしなくなってきます。英語脳ってやつですね。

毎日の小さな練習が大きな違いを生みます。どんどん練習していきましょう♪

 

 

まとめ

毎日朝起きてから寝るまでにしていることを文章にして、口頭練習を沢山しましょう。