可能性の度合いを表現する「~かもしれない」

可能性の度合いを表現する「~かもしれない」

「~かも」「多分」と言ってもいろんな表現方法があります。また、それは「どのぐらい明確なのか」も、言い方によって変わります。今回は、可能性の高さを表現する方法を、「このペン、あの娘のんかもしれん」という例文を元に学びましょう。

 

可能性の度合いが変わる might, can, could, may

might, can, could, may は全て「~かも」という表現の時に使えます。can は「~できる」と覚えている方も多いと思いますが、この「~かも」という意味でも広く使われる単語ですので、知っておきましょう。

さて、冒頭での例文「このペン、あの娘のんかもしれへん」を英文で、そのペンがその娘のものかどうか、might, can, could, may を使い、可能性の高い順に並べてみました。

 

This pen can be hers.

This pen may be hers.

This pen might be hers.

This pen could be hers.

日本語では一言「あの娘のんかもしらん」で表現することも、英語ではこんなにその度合いが変わるんですね。

また、会話ではこんな風に言うこともありますよ。

no name
Whose pen is this?  Maybe Emma’s?
このペン誰のやろ? Emmaのんちゃう?
男子
Could be.
かもね。

 

This pen could be hers. を略して could be の部分だけを言う。これは会話ならではの表現ですね。また、could を使っているから、そのペンがエマのだという可能性は低い、あり得るね、という程度だということも分かりますね。

 

 

maybe の多用にご注意!

ところで、さきほど登場した maybe について、ここで少しお話しましょう。

これはひとことで「多分ね」と言えてしまう便利な言葉ではあるのですが、日本人はとかく曖昧でグレーゾーンを好み、 この言葉を多用してしまいがちです。(今回の場合は、本当にそのペンがその娘のものか知らないので、曖昧でいいのですが) ですが、あまり maybe ばかり言っていると、白黒はっきりしたい性格が多い英語圏の人を「どっちやねん!」とイラつかせてしまうことも。意見のないヤツだと思われ「もうアンタはいいよ」となってしまう可能性もあります。自分の意見をしっかり持ち堂々と言うことが大切です。これは英語の勉強というより、世界に通用する人材には欠かせないスキルだと言われていますね。

 

 

まとめ

can ➡ may ➡ maybe ➡ could の順に可能性が下がる