breakfast は数えられる名詞?

breakfast は数えられる名詞?

英語学習者にとってかなりの難関「加算名詞・不可算名詞」…数えられるのか、そうじゃないのか。液体である水は数えられないけど、それがコップに入った水ならば数えることができる、なんてややこしい!と思ったことはありませんか? 今日はそんなやっかいな奴のひとり、 breakfast をやっつけましょう。

 

breakfast はそもそも、数えられるのか?

 

I didn’t have breakfast today.
今日、朝 食べてへんねん。

I had a slice of toast and some coffee for breakfast.
朝ごはんはトーストとコーヒーやった。

こんな例文がよく登場する気がしますが、これらに複数形は見当たりませんよね。しかも「朝ごはん」を数える?…ペンやカバン等と違って数えることになんかピンとこなくて、breakfasts という複数形って存在しないように思ってしまいませんか。

しかし、答えは「数えられる」です!

しかも(?)、数えられるくせに、最初の例 I didn’t have breakfast. では、a breakfast となっていません。これは「朝ごはんを食べる」というひとかたまりの行動と思ってもらったらいいかと思います。少し違うかもしれませんが、例えば go home (家に帰る)、play soccer (サッカーをする)なんかと同じ感覚でしょうか? 例外の多い英語は、理屈よりも体得がお勧めですよ。

ところで、「●●を朝ごはんに食べた」というのは、上記の2つ目の例のように、for breakfast と、for を入れてくださいね。昼食・夕食の lunch, dinner, 夜食を指す supper も同様ですよ。ちなみに、有名な絵画「最後の晩餐」はThe Last Supper と言います。

また、余談ですが、toast などパンは実は数えられない名詞です。なので上記のように a slice of toast(スライスされた1枚のトースト)と言うのが正しい英語になります。ロールパンのような丸いかたまりのようなモノは、loaf of bread (パンひとかたまり)などと言いますよ。

ついでに言うと、コーヒーは液体なので基本数えられませんが、上記のように some coffee (いくらかのコーヒー)とも、a cup of coffee とも言えます。最近では、もうコーヒーはカップに入っているのが前提となって、a coffee と数えることもありますよ

英語のアホー!難しいわっ!とたまには愚痴でもこぼしておきましょう(笑)

 

 

どんな時に複数形を使うのか

では、いったい、どんな時に breakfasts という複数形を使うのでしょう。例文を見てみましょう。

 

Those two women are eating very small breakfasts!
あの人ら、めっちゃ朝ごはん少な!

The restaurant serves great breakfasts.
あのレストランの朝ごはん、めっちゃいいねん!

朝食1食、2食。例えば2人で喫茶店の朝食を食べに行った場合などや、レストランでは数種類の朝食を提供している場合など。言われてみれば…でしょうか? それでもピンときませんか?

 

 

I ate a small breakfast, I’m so hungry already.
今朝の朝ごはんめっちゃちょっとだけやったから、もうお腹すいたわ!

「朝食を食べる」をひとかたまりとして考えるのが上記の have breakfast でしたが、この例文では「食べた」という動作に加え「朝ごはん1人前を」という感じになっています。例えば I had an apple. など他のシンプルな数えられるモノを食べるといった例文を思い浮かべると分かりやすいでしょうか。

まぁ基本的に、最初の have breakfast のかたまりで使うのが会話では圧倒的に多い気がしますが。

 

 

まとめ

breakfast は数えられるけど、会話ではそんなに頻繁に出てきません。練習するなら、今回の例文 have breakfast を多用するといいですよ。