stay は「滞在する」って覚えたらアカン!

stay は「滞在する」って覚えたらアカン!

stay という単語は「滞在する」と訳す…とは中学1年生で習うでしょうか。でも、それ…やめましょう! 間違ってはいないのですが、英語を習得するのに日本語訳をしていては習得のスピードが遅くなってしまいます。英語を学ぶ時は、極力日本語に訳さないことが大切なんです。その理由とともに、stay という単語の基礎をここでしっかり習得しましょう。

stay を使った会話で使える例文いろいろ

stay は動詞としても名詞としても使える…のですが、そんな品詞のことは置いておいて、とりあえず例文をたくさん見てみましょう。

 

I stayed at my aunt’s place last night.
昨晩は伯母の家に泊まってん。

まずコレは、いちばんメジャーな(?)用法でしょう。冒頭で言った「滞在する」の意味になりますね。

ところで… Where did you stay last night? 「昨晩どこに泊まってたん?」などのように疑問文としてはこの stay はよく使えるのですが、この意味では、stay よりも be を使うような。

 

I was at my aunt’s place last night.
昨晩は伯母の家におってん。

be動詞はとっても奥が深い文法。中1では「です・ます」と習ってしまうがゆえ、のちに being やら been やらが出てきてわけわからんようになったのは私の中学生の頃の話。be動詞の正しい解釈は「存在する」「状態」を指すのですが、これについて詳しくは別記事をご覧ください。

 

続いて、他の例文をいくつかまとめて見てみましょう。

 

Stay still.
動いたらアカン、じっとしてて!

Stay away from me.
近寄らんとって!

Stay home, it’s rainy hard.
家におり。雨めっちゃ降ってるし。

Stay in bed.
寝とき。

Don’t stay up late, you should go to bed now.
遅くまで起きてんと… 早よ寝や。

Stay by my side.
私のそばにいて。

Stay!
待て!(犬に命令するとき)

The restaurant stays open till midnight.
そのレストラン、夜中までやってるで。

いろんな例文を出しました。そしてその訳もさまざま…に見えますが、実はこれらの全て、同じ意味になるんですよ。え、訳は全部違うけど?と思うかもしれませんが、どれも「とどまる」という大きなイメージに基づいています

 

 

原義を知る

英語を習得する上で、大切だと思ってしまいがちな「日本語訳」は実は不要なんです。今回の stay や take、get など、意味が沢山ある単語はとくにそうで、いちいち日本語訳を勉強していたらキリがありません。そこで、この「原義」が役に立ちます。

原義とは「その言葉が持つそもそもの意味」のことで、その言葉が持つイメージといってもいいでしょう。他の記事でもよく登場するのですが、この原義が分かっていると、英語を日本語に訳さず英語のまま理解することができるようになりますよ。

私の持っている電子辞書には、原義が最初に載っています。stay の原義は「立つ」と載っていますね。ネットの辞書には前述した「とどまる」が載っていて、私はそっちのほうがシックリきたのでそう紹介しましたが、辞書により書き方は違います。どちらにしても、日本語にとらわれずイメージをすることが大切だと感じます。

 

 

スティーブ・ジョブズの有名なセリフ

アップルコンピューターの創始者、スティーブ・ジョブズの有名なセリフがありますが、これにも stay が入っていますね。

Stay hungry, stay foolish.

もう、訳さなくても意味が分かりますよね。逆に訳すほうが彼の想いをちゃんと理解できなくなってしまいそうです。英語は英語のまま理解する、ということが大切です。

 

まとめ

stay は「滞在する」とだけ覚えずに、原義「とどまる」を意識して、ひとつひとつの文章を理解しよう。