「電車に傘忘れてきた!」と言うには

「電車に傘忘れてきた!」と言うには

日本語から考えて英語の文章を作ると、英文として間違っていることが多々あります。今回の「傘」もその例のひとつ。英語で「傘を忘れてきた」と言うにはどう言えばいいのでしょうか。

forget は使わない

まず「忘れる」は forget を思い浮かべるのではないでしょうか。そこで、冒頭で触れたように、日本語から考えて英文を作るとこうなります。

× I forgot my umbrella on the train!

一見大丈夫そうに見えるこの一文、でもこれでは英語ネイティブからすると、おかしい表現になってしまうんです。

 

「置き忘れている」には leave を使う

leave という単語は「去る」と覚えている方も多いのでは。もしその日本語「去る」だけを覚えていると、人がどこかに行ってしまう、という意味だけだと思ってしまいがちになります。

いつも私のブログで言っていますが、英語の訳を考える時は、その単語が持つ「原義」、つまり「もともと持っている意味」を意識しましょう。この leave の原義は「持っていかないで(そのままの状態にして)去ると辞書にもありますが「置き去りにする」という感覚でしょうか。

ですので、傘を置き去りにする、ということで leave を用いるのです。

 

I left my umbrella on the train!
傘電車に忘れてきてもうた!

 

 

leave の他の使い方

「置き去りにする」のが leave だと分かれば、以下の例文も理解できるのではないでしょうか。

 

Please leave the window open. 
窓開けっ放しにしといて。

窓を開けた状態でそのままにしておく、という感じですね。

 

I’m leaving for Tokyo tomorrow.
明日東京に、発ちます!

置き去りにするという原義を意識してこの東京行きの英文を読むと(聞くと)、なんか残された気分になりませんか?

 

There is only one week left.
あと一週間しかない。

このように「置き去りにされた残されているもの」に焦点を当てることもできますよ。

 

まとめ

「傘忘れた!」は forget ではなく leave を使いましょう。