効果的なノートの取り方

効果的なノートの取り方

初心者こそ、上達のためにはたくさん勉強をしないといけない…(上級者でもそうなんですけどね)と思って、とにかくしっかりノートを取る人は多いと思います。でもちょっと待って、そのノートの取り方で上達の速度が変わるんですよ。今回は、私の経験から、効果的なノートの取り方についてお話しましょう。

ノートを取る意味・目的

まずは、当たり前すぎて考えていない人も多いのではと思う「ノートを取る目的」について考えてみましょう。あなたは、英語を勉強する時、何のためにノートを取りますか?

  • テキストに載っていることを、写すため?
  • 知らなかった単語を書いて覚えるため?
  • 文法を自分なりに理解するため?
  • 英会話の先生が言ったことを、忘れないように書き留めておく

いろんな目的がありますよね。そのどれも間違いではないと思います。人によって勉強の仕方はさまざまですから、逆に、全部が正解とも言い難いかもしれませんね。

どの理由にせよ、ノートを取る目的は「英語を習得するため」「後で見返して勉強するため」と言えるでしょう。

間違ったノートの取り方

では、「英語を習得するため」に取っているはずのノート。なのに、それがなぜ上達の速度が落ちる場合があるのでしょう。ここで、少し残念なノートの使い方を挙げてみます。

  • 色ペンで線を引いたり、ポイントを目立つように工夫している
  • 単語帳をつくって、通勤や空き時間に見るようにしている

まず、これらは間違いではないことに念を押しておきます。前項でも言ったように、勉強方法は人それぞれ。このやり方が好きだったり、これでしっかり上達している人はこれでいいと思いますから。

では何が残念なのかというと、これらのやり方をやるのはいいのですが、その目的が「ノートをつくること」になっている場合です。女子にありがちな、キレイなノートにしようとキラキラとデコレーションしてみたり。楽しく学んでいるのはいいんですけど、「一生懸命やっているつもり」になってしまって、結局書いた英語を使えるようになっていないとか。

単語カードについても同様で、単語を書いて、ウラに意味を日本語で書くだけとか、例文をひとつ書くとかをよく聞きますが、その「カードを作ること」が目的になってしまって、肝心の「使えるための」練習ができていない、ということになってしまいます。例文一文だけ丸暗記しても、他で使えなければ意味がありませんしね。単語カードを作って満足した!となってはダメですよ。

英語は使ってナンボですから、書いたノートを使わないと上達はしません。だから、作ったノートを最大限復習に活用するとか、書いたからこそ覚えているのならそれでいいのですが、「ノートや単語帳をつくるのに時間をかけてしまう」ことが残念なのです。目的は「英語を上達させること」です。「ノートをつくること」ではないことをしっかり頭に入れておきましょう

効果的なノートの取り方

さて、ここからが本題ですね。では「上達させるためののノート」を取るには、どんなやり方がいいのでしょうか。

私が思うに「メモ程度」だと思っておくがおススメです。

冒頭での例「英会話の先生が言った一言、忘れないように殴り書き!」とか、「教材の中の知らなかった単語をメモしておく」とか。教材があるなら、教材に直接書き込むのもアリだと思いますよ。きれい好きで教科書を汚したくないと思うからか、何も書き込まない人もいますが、どんどん書き込んで「自分だけの教科書」にすればいいと思います。テキストには英文がすでに載っているはずですから、文章をノートに書き写す手間も不要ですし。ノートを取ることに時間を使わない、というのがポイントです。

誰に見せるわけでもないノート、自己満足で終わらせないように、ちゃんと実力がつくように考えて使ってくださいね。

私 Eri のノート

今回の話も、試行錯誤・いろんなやり方を試みて、そして何度も失敗してやっと出した私なりの意見です。参考になるかならないか分かりませんが、今に至るまでの私の経験を少しお話しましょう。

私が、昔初心者だった頃から今まで十数年の間にとったノートの数は、全部で6冊。

少ないでしょうか? 多いでしょうか? 十数年勉強しているにしては少ないと思われるのではないでしょうか。

↑ これで全部。恥ずかしくて中はお見せできませーん(笑)

また、教材というと、英語のみで書かれた文法書3冊(初級編・中級編・上級編)と、プリントやネット記事、英字新聞だけです。今、自宅の本棚に並んでいるのは、この文法書とTOEICの本ぐらい。プリント類はどっかいきました(笑)

それでも、最初の初心者の頃は丁寧にポイントを書いてみたり、例文を教科書から写してみたり、それこそ冒頭で話したような、後で見返した時に分かりやすいようにといろんな色をつかって目立たせてみたりしていました。が、それらの全てが無駄とは言いませんが、効率が良かったかというと違うことに気が付いたんです。今の実力があるのは、ノートを取ったからではなく、数をこなしたからだと。プリントや新聞を数えきれないほど読み、会話の実践をこなし、今の実力があります。だから、置いてあるノートよりも、捨ててしまったプリント類によりお世話になったと感じます。

ノートや教材を見返すことはたまには必要だと思いますが、なん十冊も溜めておいても「積ん読」になるだけ。英語は「使ってナンボ」です。いい教材・いいノート・勉強に役立つと思って保管してあるネット記事…溜めていないで、とっとと練習して捨てる!次の記事にゴー!ぐらいの素早さがあればよりいいのかと思います。

 

「ノートを取る」って英語で言いたいとき

余談ですが、「ノート」は notebook と言い、note とは略しません。また、「ノートを取る」と言うにはこんな言い方がありますので参考にしてくださいね。

 

I always take notes in my English class.
私英語の時間はいっつもしっかりノート取るねん。

 

この「ノート」についての例文や解説は別記事がありますので、よければお読みくださいね。

 

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まとめ

ノートを取るのはほどほどにして、どんどん読んで書いて聞いて、会話の実践していきましょう。