オススメ学習環境設定方法

オススメ学習環境設定方法

英語の指導をしていると、英語そのもののこと以外に、学習方法について聞かれることもよくあります。今回は「英語学習のための準備」について、私が実践してきた方法、アドバイスをいくつかご紹介したいと思います。

Step.1 目標を定める

マラソンは42kmを完走すること、サッカーではゴールにボールを入れること、登山では山頂まで登りきること…などのように、物事を達成しようとするには、必ずゴールを設定する必要があります。しかし、英語に限っては何故かその目標を定めていない人が多い気がします。たとえ定めていても「ペラペラになりたい」など曖昧な場合も。もちろんペラペラになることが目標でも間違いではないのですが、これではゴールにたどり着いたかが明確にならないでしょう。そこで、私がお勧めする目標設定はこんな感じになります。

大きな目標と小さな目標、両方を定める

まず、目標には「大きなゴール」と「小さなゴール」を設定することをお勧めしています。大きなゴールとは、例えば「キャビンアテンダントになる」「〇〇高校の英文科に合格する」とか。小さな目標とは「英字新聞の記事を、1日ひとつ読む」のような、毎日することなどがいいでしょう。

なぜ2つ目標が必要かというと、まず「なんのために英語を勉強するのか」をクリアにするため(大きなゴール)と、毎日ちゃんと達成していく目標を設定しないと先に進めないから(小さなゴール)。小さな目標だけでも、そもそもなぜ英語を勉強していたのか分からなくなっては、モチベーションが下がりますし、大きな目標だけでも、目標が遠すぎて、今何をしないといけないか分からず、結局何もしないということになってしまうからです。

 

オススメの目標設定

では、小さなゴールの設定についてお話しましょう。以下が、より良いと私が思う目標設定です。

 

文法書1冊を、7月末までに終える

英字新聞の記事を、1日ひとつ読む

海外ドラマ1本を、毎週日曜日の夜に観る(3か月間)

英会話教室に、最低1年は通い続ける

平日は夜9時から勉強する

 

どの目標にも、数字が入っていることがポイント。数字が入ることによって、ゴールの位置が明確になります。ぜひ、あなたの学習目標も、数字を入れて設定してみてくださいね。大きな目標に数字は入っていてもいなくてもいいと思うのですが、小さな目標には必ず入れてください。

また、そこに無理は禁物です。最初は意気込んで、絶対やったる!と結構ハードなプランを設定する人がいますが、英語学習はいわば長距離走。100m走のようなダッシュをしても、42kmまでそのペースでいけるわけがありません。自分のできる範囲をしっかり見極めて、コツコツ続けられるぐらいのペースを設定することが大切だと思います。

 

数字設定のコツ

では、先ほどの設定した目標について、もう少し詳しく考えてみましょう。

 

「毎晩10時から11時必ず1時間勉強」ではなく「平日、夜10時から文法書1ページする」のほうがいい

なぜ後者のほうがいいのでしょう。それは「何をするか」が明確だから。今日は文法書をしようかな、今日はアプリでやろうかな、など、夜10時になってさて考える…結局何をしようか迷ったり、いざ勉強を始めても11時まで集中できずブラブラ…などと時間を無駄にする可能性があるです。また、途中で違う方法を試してみたりすると、マラソン中にフラフラと寄り道をしている感じで、ゴールに向かって真っすぐ進めないことにも。夜10時になると、コレをする!と決まっていると、それがブレないため、ゴールにより早くたどり着ける気がします。

また、勉強を重ねているうちに、よりよい方法を見つける場合もあるでしょう。そんな場合は目標設定を変えればいいでしょう。

そして、この目標設定にはもうひとつポイントがあります。それは「終わりの時間を決めていないこと」。上でもお話したように、11時まで時間がもたないとすると、ダラダラしてしまうかもしれません。でも「文法書1ページ」というやり方なら、1ページやれば、10分しかかからなくても30分でも、今日の目標は完全に達成したことになり、堂々と勉強を終えることができます。達成感、それこそが長続きにつながり、明日もやろう、という気にもなります。

でも逆に、1時間半かかってしまっても、その1ページを終えるまではやり続けねばなりませんよね。しかし、1時間半かかることは、私はむしろ良いことだと思います。1つの単元に、それほど時間を割いてしっかり取り組む、というのは、本気で学ぼうとする姿勢がある人にしかできません。文法書に載っている問題をする、そして分からない単語を辞書で調べる、そこに載っている表現方法や、また違う単語の意味を調べる…という感じで、1ページを勉強をしようと思えば、何時間だって本当はできるのです。そして「アレ、気が付いたら1時間半もやってた!」というのが理想。それほど集中していた証拠で、しっかり習得できると言えるのではないでしょうか。

そして、そうなってくると、もはや毎日コレをする!と意気込まなくても、自然に自分が何をすべきか分かるので自然に勉強ができるようになるので最高! 意識しなくてもできる、毎食後の歯磨きのように。そしてそれをしないと気持ち悪いと感じるし、やりたいと思うようになる。最良の環境ですね。

 

Step.2 教材の選び方

ところで、難しすぎる問題に取り組み、それに1時間半かかるというのは本の選択が間違っていると思います。自分の実力にあったテキストや教材が必要です。ポイントは「自分の実力より少し簡単なものを選ぶこと」。上級者になっても、初級の教材から学べることはたくさんあります。頑張ってコレを習得しよう!と初級者の方が中級の本を買っても、難しすぎて疲れてしまいます。サラリとこなせる…その余裕が、新しい発見や疑問を生み、そこから掘り下げて学ぶこともできるようになると、私は思います。

 

Step.3 辞書について

英語学習には、辞書は欠かせませんよね。最近はスマホのアプリやGoogle翻訳、Siri、さまざまなものがネット上にありますが、私は敢えて「電子辞書」をお勧めしています。「えーなんで?? 携帯、便利やん!」と思われるでしょうが、私の持論としてはこうです。

携帯を使うと、例文などが永遠と調べられるので終わりがありません。あれもこれも勉強になると思ってメモを取ったりするけど結局全部使いこなせないはずで、それが時間の無駄になります。情報が多すぎて、どこを見ればいいか分からなくなることも。逆に、電子辞書など限られた情報しかないツールは、必ず終わりがあるので、それを見て分からなければ諦めがつきます。今の自分の実力で無理なことを知り、無駄な努力を減らすことができるのです。もちろん、簡単に理解できたなら、すぐ次の問題などに取り組むことができ、同様に時間の節約になります。

また、先ほどの「文法書1ページ」のところでも解説しましたが、終わりがあることは、そこまで頑張ろうという気をおこさせます。登山で例えるならば、頂上が目に見えたら、なんだか元気が出て、そこまでたどり着こうとする気になりませんか。それと同じだと思います。

そして、携帯には誘惑が沢山あります。別の便利なアプリの広告だったり、突然メールが鳴ったり。勉強中は、携帯をOFFにする、それぐらいのことをしてもいいかも、と個人的には思います。まぁ、どうしても意味を知りたい文章などがあったら、それこそ携帯ではすぐ見つかったりするので便利なんですけどね。でも、便利なこと・すぐ答えが見つかること・他人任せなことは、すぐ忘れてしまいます。苦労してやっと分かった、ということのほうが記憶に残りますから、どちらがいいかはわかりませんが、上手に最新機器を学習に取り入れるべきでしょうね。

 

さて、いかがでしたか。今回の話は、私が今まで勉強してきた中で、また英語を指導してきた中で感じたことです。もちろん個人差や好みもありますし、正解はないと思います。英語は、継続することが最も大切です。今回の話を参考にして、自分に合った学習方法を確立していただければと思います。

 

まとめ

勉強を始める前に、最終的に達成したい大きな目標と、目先の小さな目標を立てる

小さな目標は数字入りで、終わりを決めて設定する(例:「平日、夜10時から文法書1ページする」)

教材は、自分の実力より少し簡単なものを選ぶ

辞書は、携帯アプリではなく、電子辞書がお勧め