英会話初心者さんにおすすめの文法書

英会話初心者さんにおすすめの文法書

文法を勉強したくて本屋に行くと、数えきれないほどの英語の本が並んでいますよね。また、ネットにも、いろんな人がいろんなやり方で文法を解説してくれているので、本を買わなくてもいいと思えるかもしれません。でも私は、やはり文法はしっかり本で勉強するのがいいと思っています。その理由と、おすすめの教材をご紹介しましょう。

ネット記事ではなく、本がおすすめな理由

ネットならタダで、いつでもどこでもスマホさえあれば勉強できますよね。なのに、お金もかかる・かさばる、デメリットが多いと思われる本のほうをおすすめする理由はというと、まず「迷いを無くすため」です。

ネット記事は、どこまで行っても終わりがありません。一つ疑問に思うと次つぎと調べることができてしまいます。もちろんそこに、深く学べるというメリットもあるでしょうが、情報がありすぎても使いこなせません。

初心者さんの間はとにかく「あまり深く考えずに、基礎を押さえる必要がある」と思うので、情報がいい意味で少ない本のほうがいいと私は思っています。また、大概の本は前から順に勉強すればいいので、どこでもクリックできてしまうネットよりも迷いにくい、というのも理由のひとつでしょう。

 

おすすめの文法書 Grammar in use シリーズ

本のほうがネットよりもおすすめ…ということで、私が実際使った文法書をご紹介します。

 

Grammar in use シリーズ

 

洋書です。初級・中級・上級と分かれているので、まずは初級 basic を1冊まるごとを10回ぐらい読み直す、学び直すくらい熟読・実践すれば、初級の文法は網羅できます。日常会話は中学英語で十分、とはよく言いますがその通りで、この basic だけで、結構ちゃんと会話ができる文法力を身につけることができますよ。 

 

 

どの文法書でもそうかもしれませんが、ポイントは「10回やり直す」ところ。会話やリーディングで「アレ?これ受動態?」とか「be + ing …ってこれでいいんやっけ?」など疑問に思った時などに見直したり、単純に1周したら2周目いく!みたいなやり方もアリかもしれません。2周目には、1周目では理解できていなかったことがアッサリ理解できるようになっていた!という経験談もありますよ。1回やっただけで終わりにせず、困った時の辞書代わりにするのもいいですよ。

とにかく、上でも言いましたけど、あまり難しく考えずに、とにかくしっかり「使える英語」を習得する意識を持ち、この文法書を取り組むといいと思います。

 

英語だけで文法を理解できるのか?

この本は洋書です。なので「英語だけで文法を学ぶって、初心者にはそもそも英語が分からないのだから、無理なのでは?」という声を、この本を紹介するとよく聞きます。でもこの Grammar in use シリーズは大丈夫だと、私は思います。

それは、このシリーズは、初心者でも分かるように、カンタンな英語で解説されているから。

↑ 最初のページです。be動詞は、解説するよりも体得できるようになっていますね。

そして何よりも、文法でさえ英語のまま理解する能力が大切だから。英語は英語のまま…とは、リーディングのやり方のところでもお話しているのですが、いちいち日本語に訳していては、スピーディーに進む会話についていけません。また、日本語から英語に訳してから発話するようでは、遅すぎて相手は待ってくれません。また、日本語での考え方と英語のそれは違うことも多いので、直訳不可能なことをどう英語で表現していいか分からなくなってしまうことも。

何度も言います。

英語は何よりも、英語そのままを体得することが大切であり、それが上達への近道になります。

文法書を深く深く追求したり、いろんな用法を最初から学ぶのではなく、基礎をサラリと学習し、とにかく場数をこなすことで、実力をつけましょう。

 

 

この本の上手な使い方

私流ではありますが、この本で勉強してみて、また指導するときに使っていて思う、上手な学習方法についてをお話しましょう。

日本国内で、仕事をしている社会人が勉強に費やせる時間は限られていると思います。せっかくの休日を英語に充てるのも、英語が好きであればいいのですが、なかなか乗り気じゃないけどやらないといけない人にとっては残念なこと。まとまった時間は有意義に使いたい時もあるでしょう。

この本は、見開き2ページで一回が完結しています。そのため、一日1ユニットをするなど量を決めやすいという利点があります。もちろん、少々複雑な「完了形」など、2回3回に分けて学ぶ項目もあるのですが、基本は2ページなので、学習計画が立てやすいと思います。

↑ 左のページが説明、右のページが問題になっています。

そして究極、今分からない内容は、思い切って「今勉強しない」ことも私はオススメしています。例えば初心者なのに関係副詞、過去完了形…といった内容をやる必要があるでしょうか? あったとして学習しても、時間ばかりがかかってしまい、結局理解しきれずになってしまいますし、使いこなせるようにはなりませんよね。

ちょっと例が大げさだったかもしれませんが、私は being について、初心者の頃全く分かっていませんでした。「です・ます」に ing??進行形にしたらどうなんねん??と混乱したため、being についてはその時は捨てました! 少し英語が分かってきて再度勉強してみると、あっさり理解できたのには驚きましたよ。

 

イギリス英語版、アメリカ英語版の違い

このシリーズには、イギリス英語版と、アメリカ英語版があります。違いといえばあまり大差はなく、スペルがちょっと違うとかいう程度だと思います。例えば、「お気に入り」を意味する favorite は、アメリカ英語では favorite ですが、イギリス英語では favourite となっている、という感じです。どちらのバージョンを選ぶかは、好みでいいかと思います。

 

たくさんある種類、どれを選べば? CD や DVD は必要?

いろんなバージョン、そして Edition が発売されているこのシリーズ。CD付きとかそうでないものとかいろいろありますが、私は基本「CDとかは要らない。ただ、問題の解答だけついているもの」で十分だと思います。

「音源なしで、大丈夫?」という質問にはこう答えます。「これは文法学習なので、音源は不要。会話の練習がしたいなら、載っている例文を Googleさんとかに読んでもらったらいい」と。また、CDやダウンロードした音源をいちいち聴くのって面倒じゃないですか? その音源を聞いて発話練習をする人も少ないです。私の生徒さんに聞いても、やっぱりCDを聞いて文法学習する人はいませんでした。セットになっているCDはそのまま本の中についたまま…。なら最初から付属していないもので十分ですよね。英語学習は、ただでさえ継続が難しいもの。なので、ステップはできるだけ少なく、シンプルに学習するのが続けるコツだと私は思います。

また、私はさきほど「解答がついているものを選んで」と言いました。そうすると、「解答がついていないものなんて、売ってる?」と疑問に思う人もいると思います。答えは「はい、売ってるんです」 without answers と書かれたものがそれで、解答がついていません。なので、自主学習のためにこの本を購入するのであれば、解答付きの with answers のほうを選びましょう。

Edition は最新のものでももちろんいいですし、それで間違いないです。でも、古いモノでも内容に大差ありません。イラストがキレイになっていたり、カラーになっていたりもしますが、文法学習にその要素はあまり関係ないですから、値段が安い古いエディションを選ぶのも手かもしれませんね。

上が最新版、下が旧エディション。内容はほぼ一緒です。

 

洋書を買うならアマゾン

この本にせよほかの英語関連の本にせよ、洋書を買う際は、私はアマゾンをもっぱら用います。アマゾンはとにかく商品が豊富にあります。外国人のレビューもあったりして参考になります。

また、私は、中古本を買う際はメルカリもよく使います。あっさり見つかって格安、配送も国内なので人によっては翌日に送ってくれたりと、海外からの発送に比べると早いことも。書き込みがある場合があるので文法書などには注意が必要ですが、多読したい場合などは使えるかもしれませんね。

 

よくある、日本語で書かれた文法書はどう?

個人的な意見ではありますが、このサイトでいつも言っている「英語は英語のまま理解すること」を考えると、日本語は不要です。

日本語で書かれている英文法の本は、関係代名詞だの不定詞だの、中高生の時にやってうんざりしたような難しい言葉や、この単語はコレを修飾して…とかなんとか、解説を読む時間が大半になってしまうことも。そして日本語があると、理解するのにそれに頼ってしまいますし、日本語から考えてしまう癖が抜けません。勉強したいのは英語です。どうしても英語だけの解説が分からない時だけ、その内容をネットで調べるなどすれば、補えるのではないでしょうか。

実はこの Basic Grammar in use にも日本語版があるのですが、私はよほどの初心者でなければおすすめしません。ちょっと頑張って、英語版でチャレンジしてほしいなと思います。

 

冠詞を学ぶにはTHREE LITTLE WORDS

今回は主に Grammar in Use の紹介をしましたが、私がおすすめする教材、もう一つあるんです。それがコレ、THREE LITTLE WORDS という冠詞に特化した本。

アマゾンのレビューに書いている人もいますが、難しい冠詞が分かりやすくシンプルに説明してあり、とにかくたくさん練習ができる、とってもおすすめの本なんです。私もこの本にお世話になりました。正直言うと、このサイトで紹介している冠詞についても、この本を参考にしているんですよ。初心者でもとっつきやすい本だと言えます。

中身はこんな感じです。私が初心者の頃にやった跡(間違い)がそのまま残っています(笑)

↑ どうでしょう、比較的カンタンな文章がズラリ。できそうな気がしませんか?

ただ…この本はとってもおすすめなんですけど、なにぶん古い本で、この記事を書いている2020年11月、改めてアマゾンを覗いてみたら、めちゃくちゃ値段が高くなっていることに気づきました! イギリスのアマゾンも見てみたんですけど、そちらでは中古しかない上、結構なお値段になっていました。誰かメルカリで新品を売っているとか、高くてもいい、という人がいたらやってみてください。

購入しにくい本を勧めてしまってすみません!! もし値段が高くてもいいという方は買ってみてください。

 

 

まとめ

私は、実はこの Grammar in use シリーズしか使ったことがありません。それでよくおすすめできるなと思われるかもしれませんが、それで十分だったから、そして今が成り立っているから自信を持って言っているのです。もしあなたがこれから文法書を買おうと思っているのであれば、ぜひこの本を買ってみてくださいね。そして、買うだけではいけませんよ、コツコツ、学習を積み重ねていってくださいね。