形容詞の並べる順番
- 2020.01.17
- 文法
モノについて説明するときの形容詞。沢山情報がある方が、相手にとって分かりやすいでしょう。実はその形容詞に「言う順序」があるのをご存知でしょうか。今回はその基礎をご紹介しましょう。
そもそも形容詞とは
「形容詞」とは「名詞を修飾する言葉」…とはよく聞く言葉ですよね。でも、「修飾する」という言葉なんて普段使わないですし、なんだかピンとこないと思いませんか? ですので私はよく形容詞は、「モノや人を説明する言葉」と言っています。
具体的には beautiful, big, red, Japanese などなど、数えきれないほど存在しますね。red や Japanese などは「赤」「日本人」と訳しているため、名詞だと思ってしまう人も多いでしょう。でもよく考えてみてください。a red apple, a Japanese friend など、形容詞として使われることも本当にたくさんあるんですよ。
でも、たくさんあれば覚えるのは大変ですよね。なので私は「これは形容詞と名詞、2つの品詞がある」なんていう覚え方はオススメしません。ただ単純に、red は赤いことを示している、Japanese は日本のことを示している、などと、単語そのもののイメージや意味を理解しているだけで十分だと思います。
形容詞の並べ方
というわけで、品詞のことは放っておいてOKです。今回はとにかく、単語の並べ方・順序の話。
まずは例を見ていきましょう。例えば「家」。「茶色くて大きい木造の日本の家」と言うにはどうなるでしょうか。
大きくて、茶色い、日本の、木造の、家。
私はさっき、「茶色くて大きい木造の日本の家」と言いましたが、あれ?語順、違いますよね? 日本語では語順を変えてもおかしくはならないでしょうが、英語ではこの並びになり、例えば a brown Japanese big wooden house とは言わないのです。 それは、以下の順に言うというルールがあるから。
1. opinion(意見)
ここでは big のこと。その家が大きいと思うかどうかは、その人次第です。人によっては小さいと感じるかもしれません。そんな「人によって意見が違う」こと、それが最初に来ます。
2. color(色), shape(形)など、変わらぬ事実
ここでは brown のことですね。brown というと「茶色」…さっきも言いましたが、名詞を想像する人もいると思いますが「茶色い」という形容詞にも、もちろんなります。他には round(丸い)、sharp(とがった)など、いろいろありますね。事実が、2番目です。
3. origin(由来)
ここでの Japanese のこと。国産、外国産、大阪産、などです。
4. material(素材)
ここでの wooden にあたります。cotton, paper などの素材がコレにあたります。
そして最後に名詞、ここでの house となるわけです。
その他の例
a new white Toyota car 白いトヨタの新車
an expensive brown bag 高級な茶色い鞄
a nice straw hat いい感じの麦わら帽子
いろいろありますね。
ただ、上記で述べたルールはあくまでも基本であり、例外もやはりあります。例えば、こっちのほうが言いやすい、強調したいなど、語呂で語順が変わったりもしますよ。
まとめ
モノを詳しく説明する時は、この順に形容詞を並べましょう。
a big brown Japanese wooden house
意見 ➡ 色・形 ➡ 由来 ➡ 素材 ➡ 最後に名詞
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