a / an / the 冠詞の基本
- 2019.08.23
- 文法
英語を勉強している日本人が悩む・難しいと感じる文法のひとつ「a / an / the」日本語では冠詞、英語では articles と言います。このブログでも数回取り上げている文法なのですが、その基本をここでしっかり理解しておくと、今後の勉強に役に立つと思います。
a / an / the 冠詞の基本
ダラダラと説明するより、例文でいくほうがしっくりくる場合もありますので、まず「イスが必要」というベースの文章で考えてみることにしましょう。
① I need a chair. イス一脚必要です。
この場合は、どのイスでもよくて、とにかく一脚必要だと言っているだけになります。
a / an は「とにかく、ひとつ」を表します。
② We need chairs. (私ら)イスいるなぁ。
イスが「複数」必要だと言っています。どのイスかは指定していません。
この写真の2人の場合だと二脚要りそうですが、文章だけでは何脚必要かまでは触れていません。必要な数が分かっているのであれば、We need 3 chairs. などと言えばOKですね。
③ I need the chair. ぼくこのイスじゃないとアカンのでちゅ。
このイスじゃないとダメ、特定された一脚が必要な時に使います。
特定されたものとは、簡単に言うと、この話を聞いた相手が「ああ、あれのことね」と、どれのことを話しているか分かるもののこと。例えば「以前に話をしたことのある、あの公園のあのベンチ」だったり、この赤ちゃんにとっては「唯一無二のこのターコイズブルーの椅子」のことなどなど。
④ We need the chairs. このイス(複数)が要るんです。
複数の特定されたイスが必要な場合はコレ。
ここでも何脚要るかは言ってはいませんので数は明確ではありませんが、もし例えばこの写真にあるイスのことを指しているのであれば、2脚ということになりますね。
the は「ひとつ」だけのモノにしか使えないと思っている人が多いのですが、2つでも3つでも、10個でも100個でも、特定されているものであれば、いくつだってOKですよ。
この the に関しては、もう少し詳しく書いた記事がありますので、良ければそちらもお読みくださいね。
使えるフレーズいろいろ
I need one more chair.
椅子もう一脚いります。
イスはいくつか既にあるけどもう一つ必要、という時などに。2脚必要ならば I need two more chairs. にすればOKですよ。
椅子もっと要ります。
イスがもっと要る、と言っているフレーズです。数は指定していません。
I just need one more chair.
あと椅子もう1脚だけ要るんです。
あとイスだけ、それだけが必要であり、他に必要なものはないんです、というニュアンスを含む just が入っています。
We just need the chair.
僕ら、この椅子さえあればいいんですよ。
just の使い方、本当にいろいろあります。これはまた別の機会にでも。
まとめ
I need a chair. イス一脚要る。
I need chairs. イス(複数)要る。
I need the chair. 「その、特定された一脚の」イスが要る。
I need the chairs. 「その、特定された複数の」イスが要る。
冠詞はとにかく難しいので、日常生活でどんどん使って、体で覚えましょう。
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