実際は教科書通りになんて話しません! 口語を使いこなそう
- 2019.05.17
- 会話術
言葉には、小学生が使うもの、社会人が使うもの等、レベルというか違いがあります。そして同じ社会人でも、時と場合により使う言葉は変える必要がありますよね。今回は、私たち日本人にとって一番身近な(⁉)「教科書英語」を、自然な「日常会話英語」にしてみましょう。
日常で使わないことばかりを勉強している日本人
学校で習う英語や辞書に載っている例文などが、実際の日常会話で使われることはもちろんあるのですが、教科書英語というか「あまり会話ではそんな風に話さない」というものが多数あります。日本人が外国人と英語で話していて、「Textbook!(教科書通りやね)」と思われることもありますが、日本人はそれだけ使わない英語を勉強しているとも言えます。でも、辞書にもテキストにも、当然ながら「このフレーズは日常で使いませんよ」なんて書いてくれていませんから、苦労するもの。何が会話で使えて、何が使いにくいのか、わかりづらいですよね。これはもう、会話の経験を積むのが一番です。
口語表現 3単語
では今回は、数ある「教科書英語」の中で、 cancel (中止する)、postpone(延期する)、vomit(吐く)を例に見ていきましょう。
天気悪かって、旅行キャンセルせなあかんかってん。
↓ 口語に直すと…
cancel が「中止する」と訳すとすると、call off は「なくなる」という感じですね。
ジュリーめっちゃしんどかったからフランス旅行延期せなあかんかってん。
↓ 口語に直すと…
postpone を「延期する」と訳すとすると、put off は「先延ばしにする」でしょうか。
メリーバスん中で吐いてもうて…
↓ 口語に直すと…
vomit を「嘔吐」と訳し、throw up の訳は「ゲロする」「吐く」あたりでしょうか。
中学英語で充分
上記の口語の例に出てきた単語をよく見ると、簡単な単語ばかりだと思いませんか。これが「中学英語で事足りる」と言われる所以なのかもしれません。
英語を学ぶ上で教科書も必要ではありますが、ナチュラルに話すためにはこうやって会話をちゃんと知り、使う練習が不可欠ですよ。
こんな時に教科書英語を話していれば損するかもしれませんよ…
間違いを恐れず話す練習を
冒頭でも言いましたが、日本人がよく「教科書っぽい英語しゃべるなぁ」と言われるのは、文字通り教科書で学んだことをそのまま話しているから。しかし実際は違います。私自身の体験をひとつお話しましょう。
私が実際直接聞いたことなのですが、日本語を学び始めた外国人の若い男性が「私は学生です」と言っていました。この男性は、教科書英語ならぬ教科書日本語を使っていたのです。男性であってもビジネスの場ぐらいですよね「私は…」等言うのは。そもそも主語「私は」とも言わないものです。それは日本語ネイティブである私たちなら、習うとかいう次元のものではなく、自然に習得してきた「場に合わせた話し方」。彼が言った日本語は変に聞こえますが、もちろん、一生懸命日本語を学んでいるこの男性を誰も笑ったりしませんし、彼の言いたいこと、「彼は学生」は、ちゃんと伝わっていますね。
日本人はとかく間違いを恐れて発言できない、と言いますが、この学生さんのようにチャレンジする必要があるのではないでしょうか。
まとめ
口語では、こう言います。
cancel(中止する)➡ call off(なくなる)
postpone(延期する) ➡ put off(先延ばしになる)
vomit(嘔吐する) ➡ throw up(吐く)
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