by のいろんな使い方(受動態と他の用法)
- 2019.04.19
- 文法
こんにちは、Eriです!(プロフィールはコチラ)
中学校で習う by 、大人になって何故か(笑)覚えている使い方の代表的なもの「受動態」。This book is written by Ken. その意味を訳すともちろん「この本は Ken によって書かれた」になりますね。そんな by、それ以外にも用法が沢山あります。今回はその by について少し詳しく見ていきましょう。
受動態としての by
冒頭の例文がそっくりそのまま、この「受動態」です。
この本はKenによって書かれた。
【 be動詞 + 過去分詞形 】 で「~された」という文章をつくります。そしてそれが「誰によって」かの部分で by を使う、というわけですね。
省略できる by
でも、とはいえ日常会話ではあまりこの受動態、聞かないと思いませんか? なぜなのでしょう。あまり聞かない by を含んだ受動態、その理由のひとつはコレ。
街角にあるビルが1805年に建設されていたとしましょう。そして日本を訪れた外国人の知人にこう言いました。
このビルな、1805年に建てられてんで。
しかし、そのビル、「誰が建てたか」は私たち一般市民にはあまり関係ありません。建設したのは「建設会社」とか「どこかの会社の社長さん」とかかもしれませんが、その部分はこの会話では重要ではありませんよね。「話の中でそんなに重要ではない」場合は、この by は省略ができるのです。
ということは、重要な人物がそのビルを建てた場合などは、by をつけて人物名を入れてもいい、ということになります。しかしそんな場合はきっと、先ほど説明した「能動態」、その重要人物を「主語」にして話をするでしょうから、やはりあまりこの受動態を使ってこの話はしない、ということになろうかと思います。
省略できない by
省略もでき、あまりこの受動態の by は登場しないと言ったばかりですが、登場させないといけない場合があります。それがコレ。
犬にかまれたこと、ある?
「かまれた」は受動態です。そしてこの場合は「犬に」とちゃんと言わないと、「子どもに」「蛇に」「猫に」「嫁に(笑)!」など、対象が広がってしまいますよね。また、文法的には Have you ever been bitten? と言っても間違いではないのですが、「かまれたこと、ある?」だけ聞かれても「は?」となりますよね。「何に」を示すこの by a dog がないとやはり、変でしょう。
受動態と能動態の違い
ちょっと余談ですが、ところでそもそもなぜ先ほどの文章、受動態で表現しているのでしょうか。「~によって書かれた」なんて会話でなかなか使いませんよね正直。
Kenがこの本書いてんで。
なぜ素直にこの「能動態」ではダメなのでしょう。ここで解説していきましょう。※ 能動態とは、上の例のように、ある動作を「主」の立場から見て表現する方法です。
まずは「主語」とは何かをしっかり意識してください。
「主語」とはその話の「主となるもの」=「主役」です。何をメインに話をするか、ということ。
上記の文章 Ken wrote this book. での主役は「Ken」という人物。Kenが何をしたかを伝えたいということです。冒頭の受動態の文章 This book is written by Ken. の主語は this book ですので、「この本」についてを伝えたい、となります。
つまり、話のメインが何か、によって能動態と受動態を使い分ける、ということになります。
その他の by いろいろ
受動態以外でも、by はいろんなところで使われています。いくつかご紹介しましょう。
increase は伸びる、上がると言った意味ですね。
青色の部分を変えることで、別の文章を作ることができますよ。
そして、ここではわざと「カードで払う」と訳さず「支払手段」などと、あくまでも「どんな時に使うか」を示してあります。もし「カードで払う」を言ってしまうと、それしかイメージがわかなくなるからです。他の支払い手段、どんなのが思いつきますか? 最近出てきましたよね、キャッシュレスいろいろ。このフレーズ、ぜひ使ってみてください。
移動手段の by の例外
さて、英語にしろ何にしろ、例外はやはりあります。
彼女は歩いて会社に行く。
電車やバスなら by が使えるのに、徒歩では on foot を使います。by walk とも言いません。
マニュアル通りにいかないのは何も言語に限ったことではありませんよね。
仕事でもそうでしょう。マニュアル機械人間よりも、臨機応変にその場その場でちゃんと対応ができる人のほうが有能と評されることが多いはず。でもその対応も、しっかりマニュアルを理解した上でしないと、会社やお店、組織では迷惑になります。だからマニュアルを学ぶ=ここでは英文法を学ぶ、ということももちろん必須です。基礎をしっかり身に着け、そして柔らかい頭で物事に取り組む、それが大切なのだと思いますね。
そして、これらの基礎、知るだけではダメですよ。自分で、自分の身に実際当てはまる行動などの文章をつくり、練習しましょう。
まとめ
【 be動詞 + 過去分詞形】で「~される」という受動態が作れる
by は略すこともできるが、絶対必要な時もある。
by は受動態以外にもいろんなところで使える。
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