比較級… more か er か、どっちを使ったらいい?

比較級… more か er か、どっちを使ったらいい?

こんにちは、Eri (プロフィールはコチラ)です。

比較級について「more か er か、どっちを使えばいいか分かりません」と、小学生の生徒に質問を受けました。そこで今日は、基本中の基本、小学生にでも分かる解説でこの比較級を見てみましょう。

比較級とは「比べるときに使う言い方」

日本で英語を学ぶ時は、なぜかこの「文法の名前」が難しいためハードルが高く感じてしまいませんか? 関係代名詞なんていい例です。「関係?」「代名詞?」なんのこっちゃ、分かりません!! なぜ「級」を使うのか分からないけど「比較」の意味がまだ分かる比較級なんてまだマシなほうかもしれません。比較級なんてのも単純に「比べるときに使う言い方」と言えばいいのに、と思ってしまいます。

さて、そしてよくある教科書に載っている例文

 

A is taller than B.
A君はB君より背が高い。

 

まぁ使わなくもないんですけど、日常生活でより使うフレーズにしてくれたほうが分かりやすいのに、とまた思ってしまいます。日常で比べるものと言えば、大人なら商品の値段やクオリティ、子どもなら、どっちがカッコいいとかカワイイとか、そんなのではないでしょうか。また、日本であれば、国土に関してとか、馴染みのあるモノを題材にしてくれたほうが分かりやすいのに、と思います。

 

This red bag is more expensive than that blue one, but the red one looks more stylish
この赤いバック、青のやつより高いけど…こっちのほうがスタイリッシュやねんな…

 

This skirt is cuter than that skirt.
このスカートのほうがあっちのやつよりカワイイ!

 

Osaka city is bigger than Sakai city.
大阪市は堺市よりデカい。

 

ちょっと長いし難しいかもしれませんが、日常で使うフレーズという観点でいくと、こんな例文を出してもらったほうが、なんか分かりやすいと思いませんか?

 

比較級の作り方

形容詞… ここでも「形容する」なんて難しい言葉が出てくるから分かりにくんですよ。形容詞とは「モノを詳しく説明する言葉」としましょう。例えば、a big red apple の big と red は形容詞ですが、リンゴというモノをより詳しく説明していますね。

この写真のリンゴを、より詳しく説明する言葉、思いつきますか?

 

さて、そして比較級をつくるには、その形容詞に -er をつけるか、more + 形容詞 という形になるか、このどちらかになります。

 

-er + than

more + 形容詞 + than

 

er か more か、どっちを使えば?

今回の本題。いろんなところで解説されていますが、ここではシンプルにいきましょう。

短い単語は、-er型

big, small, clear, wide などなど

 

長い単語は、more型

beautiful, wonderful, outgoing, fantastic などなど

中途半端なやつは、どっちか(覚えるだけ)

boring などなど

 

どれぐらいが短くて、どれぐらいが長いのかは、上の単語を見て感じ取ってください(笑) 感覚って、大事ですよ(適当に言っているのではなくて、本気でそう思ってます!!)

 

でも、ちょっと難しい話をすると、本当は「音節」というルールがあって、1音節なら er、3音節あるものは more、2ならどちらか、というのがあるんです。そして辞書などを良くみたら、beau-ti-ful などのように音節ごとに – が入っていたり表記されているものもあるんですけどね、いちいち見てられない人もいるでしょう。だから、ひとつ新しい単語を仕入れたら、それが er なのか more なのか「言い慣れる」というのがお勧めです。ネイティブスピーカーも、みんな体得して育っていますから、それが一番自然で無理がない方法と言えるでしょう。

スペルにも、y で終わる単語は y を i に変えて er を付ける…などルールはありますが、なんだかややこしくないですか? とにかく見慣れる、書き慣れる、使い慣れるのがシンプルな覚える方法だと、私は思います。

 

昔と今では言い方が変わってしまった単語!?

前項の最後に「中途半端な長さの単語は、ある意味、覚えるだけ」と言いました。実は、今と昔では言い方が違う単語があるんですよ。

それがこの handsome という単語。

意味は日本語でもお馴染み「ハンサム」。ひと昔前は handsomer と言っていたそうですが、今では more handsome というのが普通です。そういえば、会話で handsomer って言っているのを聞いたことがありませんけど、1991年のアメリカ人が書いた本の中で handsomer を見つけたことがありますね。言葉は生き物。時代と共に変化していきます。

 

ネイティブの子どもも間違える

短い単語・長い単語は、ある程度 er型 なのか more型 なのか、私たち中学校で英語を学んだ日本人にとっては間違えにくいかもしれません。でも、文法を先に学ばないネイティブの子どもたちは、なんとなく「比較するときは er を付けるんだ」と理解して育ちます。その過程で、more型の単語なのに間違えて er をつけて言ってしまう、ということがあります。

有名な映画「アナと雪の女王(Frozen)」でも、妹アナが姉エルサのドレス姿を見て「You look beautifuller… 」と間違って言ってしまっている場面がありますよ。

ネイティブでさえ間違えるんですから、私たち日本人が間違えても何にも恥ずかしいことありませんね。

 

まとめ

短い単語は er

長いのは more

中途半端なやつは、どっちか(覚えるだけ)!

 

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