ザ・月 !!! 冠詞 the を理解しよう(5)
- 2020.11.06
- 文法
「月」は英語で? … moon というのは小学生でも、もはや幼児でも知っている単語でしょう。しかしその moon はちょっと癖がある単語。今回は冠詞 a や the も含め、月について、少し詳しく見ていきましょう。
the moon
月は moon ですが、厳密にいうと、私たちがいつも見ているあの月は、the を入れて「the moon」というのが正解になります。
the が必要な理由
しかし、なぜ月には the がつくのでしょう。上記でお話したように、「月」とは私たち地球人にとっては「あの」月のことを指します。the を分かりやすく言うと、「その話をしたとき、相手がどのモノを指しているか分かる」ということ。「ああ、アレのことな」と相手が分かる時に使うものです。だから、全世界共通、いきなり月の話をしたときでさえ、a moon ではなく、the moon を用います。
The moon is shining brightly today.
今日は月が輝いてるな。
月を数える?
広い宇宙には、さまざまな星が月を所有しているとも言われています。いったいいくつ、あるのでしょうね? 英語で尋ねてみましょう。例えばこんな文章はいかが。
How many moons are there in the solar system?
太陽系に月っていくつあります?
ここでの moon には the がつかず、複数形の s がかわりについています。
How many ~? 「いくつある?」の質問は、そのあとにくる名詞(いくつあるか聞きたいモノ)を複数形にして尋ねます。
他の月
「他のってどういうこと?」と思われる方も多いと思いますが、他にもこんな「月」がありますよ。
a crescent moon 三日月
a full moon 満月
a new moon 新月
これらも the ではなく a になっていますよね。これは、今見上げた月のことを「ひとつのモノ」としてとらえているからなんです。英語ならではの表現でしょうか。
sky や sun も同様です。似た話にはなりますが、別記事も参考に。
余談ですが、日食や月食は eclipse と言いますよ。
ややこしい冠詞。あまり深く考えず、拘らず、ふーんそうなん、という具合で流すのがお勧め。だって理屈じゃない、というものもたくさんありますからね。気長に、ちょっとずつ覚えていきましょう♪
まとめ
月は基本、the moon 。でも、「今夜の月」などは a を使うときもある。
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