英会話初心者さんのためのTOEIC学習方法

英会話初心者さんのためのTOEIC学習方法

こんにちは、Eri (プロフィールはコチラ)です。

国際化が進むにつれ、英語を仕事で使う人も増えているはず。会社でTOEICを求められることもあるでしょう。就職や昇格にはTOEICスコアが必須という場合もあります。では英語初心者さんにとって、このTOEICはどのように取り組めばいいのでしょうか?

初心者の間はTOEICは不要

TOEICとはどんな試験?

まずはTOEICとはどんな試験なのかを知る必要があるでしょう。ご存じの方も多いと思いますが、軽く説明しておきますね。

TOEICは2時間で200問(リーディング100問・リスニング100問)を解き、スコアは5~990点、5点刻みで評価されます。(満点は1000点ではなく990点)

上級者も初級者も、ネイティブだって同じテストを受けるのは英検と違うところ。英検はいちばん下の5級であれば、それこそ This is a pen. レベルなんですけど、TOEICは1問目からそんなことはありません。全レベルの人が受けるテストなんだから易しい問題もあるだろうと甘くみてはいけません。簡単な問題なんて、Part 1・2 の少しだけです。公式問題集を開いてみてビックリ、全く分からない!と嘆く人も多いはず。

まず、初心者さんに限らず中級者でも時間内に全問終えることは困難な、とっても難しい試験です。内容もビジネスに特化していて、請求書やクレームのやりとり、3者での会話などかなり難しく、「今晩何食べる?」みたいな会話はありません(笑)

初心者さんにTOEICが不要な理由

前項で説明したように、TOEICはとっても難しいビジネス英語の試験です。

日本語でもビジネスで使う書類は難しく書かれていますよね。英語もそれは同じです。一般的なメールのやり取りが分からないのに、この難しく書かれた文書の要点が掴めるとは思いにくいでしょう。なので初心者さんはまずTOEICより日常的な文法や会話、読み書きをしっかり学んでからこのTOEICに臨むべきだと私は思います。

 

それでもTOEICスコアが必要な場合は

「会社で来年までに600取ってこいと言われて…」と私の教室に来られる社会人の方もいらっしゃいます。英語の実力はと聞くと「大学で勉強というか、普通に習っていただけ」。日本人によくある「単語丸暗記や読解はやったけど全部忘れた」というパターン。日本の教育のやり方が間違っている…という話はさておき、そんな場合はどうすればいいのでしょうか。

単刀直入、コツコツ努力するしかありません!

上記で述べたように、日常的な基礎文法や会話を学び、単語を覚え、読み書きを実践する。それに加え、TOEIC用の単語集や問題集もこなすしかありません。

ここで注意があります。TOEICが必要だからといって、TOEIC用の単語集や問題集「だけ」を買ってきてやるのはおすすめできません。さきほど言ったように、基礎ができていなければ、難しい文書を理解するのは不可能ですから。

基礎の文法力をつけるのにおすすめの文法書については別記事がありますので、良ければお読みくださいね。

 

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早いスコアアップのためのコツはある?

「コツコツ努力するのは何事にも不可欠だとは分かっている。でもそんな時間なんてない!」という人もいるでしょう。特に忙しい会社員の方がよく言っています。コツがあるならば知りたい、とは誰しもが思うこと。でも、正直に申し上げます。

コツはありません。

 

こんな実話があります。

TOEIC満点の英会話講師をしている知人の日本人男性、彼の元に「TOEIC取りたいんですけど、コツはありますか」という社会人男性が来られたそうです。知人講師は本屋に行きTOEIC学習本を10冊買ってきてドンとこの男性の前に置き、言いました。「これ全部やってください」

 

700点既に持っていて、そこから990点に上げるためのコツはあるといえばあるのですが(長文は全部読まない等)、初心者さんの段階でコツを意識して学んでいても、結局、スッカスカの骨粗鬆症のような状態になってしまいます。一発600点取ってそれで終わりという人は稀で、後に更なるスコアアップを目指す必要があったり、英語を実際に使う機会がある場合が多いでしょうから、コツやナントカメソッド、テクニックなど甘い言葉につられず、しっかり実力を基礎から学ぶというのが、本当の近道ではないでしょうか。

 

TOEIC学習に必要な教材

基礎の学習に加え、TOEIC用の単語帳などを勉強しましょうと先ほど言いました。数ある教材の中で、おすすめ…というか王道をご紹介します。

銀のフレーズ・金のフレーズ

TOEICテスト公式問題集

実際の問題がどんなのか知らずに本番に臨む人はいませんよね。初心者さんでイキナリコレを使って勉強するのは難しすぎるためおすすめしませんけど、試験を受けるのであれば事前に必ずコレをやって予行演習しましょう。スコア換算表もついているので、まず自分の実力を知りたいという方は、TOEICの勉強を開始するときに一度やってみるといいですよ。目標を達成するには「現在地を知る」のも大切です。

公式問題集はいろいろ出版されています。結構なお値段もするため中古を探す方もいるでしょう。その場合、必ず「2016年5月以降の新テスト対応」のものを選びましょう。旧テストと新テストでは、内容がより会話的になっていたり(LINEの会話やチャットのような問題が増えている)、問題数の配分(Part1 が10問から6問に減っている等)大きく変わっていますよ。

本は本当に好みで分かれます。見やすさ・字の大きさなど、実際に見てしっくりくるのを買うのがいいとは思いますが、まだ持っていないのであれば、また外出せずに手に入れようと思うなら「まず買ってみる」でもいいのかと思います。一発で自分のベストな相棒が見つかるとは思わないほうがいいかも。いろいろやってみてから、やっと自分のやり方が確立できるもの、私はそう思いますから。

 

英語にはビジネス英語も旅行英会話もない

「TOEICはビジネス英語」…確かに、内容からしてそれはそうなんですけど、例えば初めて会う人との最初の挨拶はビジネスだろうが友人だろうが Nice to meet you. ですよね。なので「ビジネス英語」「旅行英会話」なるジャンル分けはある意味必要ないとも私は思っています。ひと昔はよく私の教室にも「旅行で使える英語が学びたい」と言って来られた方も結構いましたが、そもそも英語は英語。旅行でも仕事でも、また映画を観るのであっても同じ。ビジネスなら「名刺= business card」旅行なら「国際線=international flight」など、出てくる単語が違うだけです。それぞれ必要な単語を、基礎の英語に加えて知っていればいいのです。全て、基礎の英語力にかかっているんです。そうすると、基礎力をつける気持ちがより高まると思いませんか?

 

海外では使えないTOEIC

日本や韓国ではTOEICは大変強力な資格なんですけど、実は、欧米では全く使えない残念な資格でもあります。海外では、アメリカなどでは TOEFL、イギリスやオーストラリアなら IELTS などが主流で、それがないと大学や留学には困るほどです。また、TOEICでは、英語での会話力を計ることがないため、「TOEIC800点=会話ができる」とも言い難いもの。もちろん本当の実力を持っている人で、800点でペラペラ話せている人もたくさんいますが、800あるのに全く話せないという人がいるのも事実です。

資格は使ってナンボです。

就職や昇格の時だけに使って終わり、という場合もあるでしょうが、それではちょっと残念。努力して手に入れたスコアがもったいないです。

車の免許を持っているだけのペーパードライバー、いざレンタカーをして運転するのも怖くて無理…ではダメですよね。

取るなら、自信を持ってそのスコアを使えるようにしておきたいものです。

 

まとめ

TOEICは本当に難しい試験です。でも取れると、日本国内では大いに活用できる資格。基礎を習得し、地道な努力を重ね、スコアアップを目指しましょう。

 

 

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