英会話初心者さんにおすすめの映画

2020.12.25
勉強法・おすすめ紹介

こんにちは、Eri (プロフィールはコチラ）です。

初心者さんに限らず、英語を指導しているとたまに聞かれる「おすすめの映画はありますか？」について今回はお話しようと思います。

1. そもそも、映画は英語学習には向かない？
2. 映画を英語学習に使うには
3. 英語学習におすすめの映画
4. まとめ

そもそも、映画は英語学習には向かない？

ネイティブのナチュラルな会話を観る（聞く）のは、確かに生きた英語を学べる方法。でも、初心者さんに限らず中級者さんにも、実はあまりおすすめの方法ではないと私は思っています。

なぜか。

それは「時間がかかりすぎる」から。

1本の映画はだいたい1時間半とか2時間あります。チャプター１だけとか、一部だけを見ようとしても、10分ぐらいは必要なのではないでしょうか。そんな10分から、さてどれほどの会話を習得できるでしょう。また、見入ってしまって、気がついたら30分経ってた…のに、勉強できてない！みたいなことにもなりがちです。

また、「映画に出てくるその会話」は「その場」でしか使えないものも多くあります。例えば、会社もう辞めたい！と嘆く社員をなぐさめる…そんなシーンで同僚が発する言葉、それはそのシーンだけでしか使えないでしょうし、その人だから出る言葉だったりします。日本語で考えてもそうですよね。話し方なんて、千差万別。「その通り話す」ことは稀です。

さらに、初心者さんにありがちな「フレーズ丸暗記」。短い文章ならアリかもしれませんが、飛び交う会話で、その「次」も丸暗記通りに進むことはまずないでしょう。

文法も知らないのに映画にしろ「使えるフレーズ集」の本を暗記しても、結局のところ、本当の会話力には結び付きにくいのです。

映画を英語学習に使うには

とはいえ、冒頭で触れたように、やっぱりネイティブの自然な会話は参考にしたい。字幕なしで観れるようになりたいと思う人も多いし、実際よく目標設定として聞きます。学習には不向きとは言いましたけど、全く使えないこともないとも思います。

そこで、どうすれば自分の英語学習に取り入れられるかを考えてみましょう。

自分の生活に近い題材のものを選んで観る

例えば、自分が30歳の会社員だとしましょう。それなら、同じような条件の主人公の映画を観ると、より自分の生活に近い内容のやり取りが学べます。もちろん海外の生活と日本のそれは違うでしょうけど、SFを観るのとでは雲泥の差ですよね。日常生活で宇宙は登場しませんからね(笑)

私は20代の英語初心者の頃、ベタですが「プラダを着た悪魔」をよく観ていました。おしゃれになりたい、オフィスであんな風にかっこよく英語ペラペラしゃべりたい、とまぁ願望を抱いていたんですね。それが叶ったかどうかは想像にお任せします(笑)　でも、この映画からは「上司であっても呼び捨てだったり you ひとつでいい。日本語と全然違うな。結構カジュアルに話すもんやなぁ」など、会社でのコミュニケーションとはどんなものかを漠然とですが習得した気がしますね。

ちなみに、こう言うと「英語には敬語がない」と思いがちですが、英語にも丁寧な表現だったり回りくどい言い方はいくらでもあります。「社長」も「御社」も you でいける、そういったところは単に言い方の違いとでもいいましょうか。言葉がない分、態度・仕事内容でちゃんと敬意を示すことも大切でしょうね。

アニメを見る

映画はなにも、大人向けの洋画だけではありませんよね。子供向けの映画だって、世界中にたくさんあります。アニメは子供向けな分、平易な英語が使われていたり、ゆっくり話していたりしますから、意外に大人の初心者さんに向いていると思いますよ。

映画ではなく、海外ドラマを活用する

前述したように、映画は1本2時間…ならば一話30分で終わるような海外ドラマを活用してみては。ドラマのほうがより日常に近い題材が多かったりしますから、探しやすいとも言えますね。

私は「フレンズ」にかなりお世話になりました。好きなキャラクターはチャンドラーです。めっちゃおもろいじゃないですか、彼！！

ただ、外国人の知人曰く「ファッションにせよ話し方にせよ、90年代のものだから参考にできない部分もあるよ」とのこと。安室ちゃんが流行った頃のあの髪型とファッションは今真似するとちょっと違いますもんね…。まぁ話し方は今と昔でそこまで大きな違いはないかもしれませんが「今そんな風には言わない」というような言い回しはあるようです。でも、たいていの部分はちゃんとした英語なので（当たり前）、大丈夫ですよ。

そうなると、かの有名な「タイタニック」なんて、1912年の話です。となると話し方や出てくる単語まで、古いものがあります。例えば kin という単語は「親族」という意味なんですけど、古い言葉だそうです。この単語は、定番のクリスマスソング「We Wish You a Merry Christmas」にもありますね。

We wish you a Merry Christmas,
We wish you a Merry Christmas,
We wish you a Merry Christmas,
And a Happy New Year.

Good tidings we bring
To you and your kin;
We wish you a Merry Christmas
And a Happy New Year.

英語学習におすすめの映画

私が、英語学習のために、また娯楽として観たものの中で良かったなと思うものを挙げてみます。

「プラダを着た悪魔」The Devil wears Prada：仕事で英語を使う人におすすめ

さっきも触れましたけど、仕事で英語を使うならコレでしょう。会話のやりとりが早い・話すスピードも速いので「ビジネスの場ではこんな感じなのか」という雰囲気を感じるために見るのもアリかと思います。

ところで、私はこんな本で勉強したこともあります。

これは「スクリーンプレイ・シリーズ」といって映画のセリフを完全に収録したものです。

昔は、DVDを観ながら、使えると思ったフレーズや知らない単語があったら映画を一時停止して書き取っていたこともあるんですけど、会話が全部掲載されているこの本があればそれは不要。ストーリーも映画を観て知っているなら、映画を観ずに本だけで勉強することも可能ですし。解説、なぜそこでそんなセリフを？とか、実在するマンハッタンの有名な通りの名前とか店名などをきっちり紹介していたりして海外を知るためにもいい勉強になりますよ。個人的には、英語は英語のまま習得したほうがいいと強く思うので、日本語訳に頼るのはおすすめしませんけどね。

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「フレンズ」Friends：日常生活・友達とのやり取りを学びたい人におすすめ

これも王道ですね。友人同士の本当にカジュアルな表現満載です。全部観ると長いですけどね。スクリプト（セリフ）もネット上にいろいろあるみたいです。（いろいろあるので、私はまだ見ていません。いいやつがあればまた記事追加したいと思います）

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「アナと雪の女王」Frozen : 英語学習者なら誰でもおすすめ

ディズニーは、世界中の子供たちに分かるように比較的簡単な英語が使われているので、初心者さんに向いていると思います。ただ、内容がファンタジーなので、習得できる内容はフレンズ等には劣るかもしれませんけど、日常的な会話・やり取りはどの映画にも当然ありますからね。ディズニー好きならぜひ英語で観てみてくださいね。

我が家では、３歳の娘に読み聞かせるのに絵本も活用しています。

たまたま地元のイオンで、バーゲンブックセールをやっていたところ、発見。バーゲンブックって意外に洋書とか英語の絵本あったりするんですよね。しかも新品なのにバーゲン価格ですよ。お得です！　ネットにはない世界も、まだまだ存在するってことでしょうか。

「ホリデイ」Holiday : イギリス英語を学びたい人におすすめ

舞台はロンドン。アメリカ英語の映画は多いですが、イギリス英語にガッツリ触れてみたいと思ったらぜひ。恋愛ものなので男性にはどうかな？とは思いますけど、男性だってロマンチックな会話はするでしょう！(笑)

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「500日のサマー」(500) Days of Summer：20代・30代におすすめ

主人公のサマーとトムは20代。同じ年代の方には恋愛の雰囲気も感じ取れるのでいいのでは。テンポよく進むストーリー・面白い描写もあり個人的には好きな１本です。

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どの映画にも共通することですが、私は同じ映画をずっと「かけっぱなし」にして家事やら雑用をしていました。フレンズやプラダを着た悪魔なんて、100回は再生しています。おかげで、もう覚えきってしまったシーンとかセリフもいっぱい(笑)　勉強しようとして必死で画面にかじりついたことはありません。ゆるく楽しんでいると英語の世界の雰囲気やジェスチャー、大げさな驚き方やらを習得した気もしますね。