「サービス」は無料ちゃいますよ!
- 2020.07.31
- 単語・フレーズ
「サービスしときます」イコール「無料で何かもらえる、何か余分にしてもらえる」というのが主な意味になっている日本ですが、英語の service は違うんですよ。ここで、正しい service の意味を理解しましょう。
service のそもそもの意味
まずは、原義を知りましょう。原義とは、「その言葉のもともと持っている意味」のこと。service の原義は「仕えること、役に立つこと」です。なので、必ずしも無料で何かをするというわけではないため、英語で service と聞いて、それが無料だと勘違いしないように気を付けてくださいね。
ちなみに、この service は名詞形です。serve というと動詞になり「仕える、差し出す」などという意味になります。
あのレストラン美味しいで~。
また、バレーボールやテニスのサーブも、この単語です。
悪いことにも使える service
日本語での「サービス」はもういいことに対してしか使えないイメージがありますが、人に仕えることが service であるならば、こんな場面でもアリです。
兵役
葬式
故障中、非稼働中(使えない状態であること)
加算名詞?不加算名詞?
タイトルに少し文法的な言葉を使いましたが、英語の世界には「数えられる名詞」と「数えられない名詞」があるのはご存じでしょう。pen など数えられるもの、そして water など液体、air など気体が数えられないものの代表でしょう。しかしこの service という単語は、数えられる場合と、数えられない場合両方が存在します。英語って、ややこしい!!(笑)
そこのエレベーター、臨時で止まってたで。
当社は毎日600以上のバスを運行しています。
合ってる?間違ってる? 日本語 service いろいろ
デイサービス … day-care
セルフサービス … self service, help yourself
サービス残業 … volunteer overtime work, unpaid overwork
家族サービス … spend time with my family
出血大サービス(のセール) … big discount
セルフサービスを除いては、どれも service という言葉は入りません。ほぼ和製英語のような感じがします。デイサービスというと、日本では介護施設のことを指しますが、英語で day care というと、保育園のようなイメージがあるんだとか。また、サービス残業や家族サービスなんかは日本独特のもので、英語の世界ではそんな概念がないような。出血大サービスも、赤字覚悟のセールという意味を赤い血を用い表現した言葉なんでしょうか、いやいや、日本語も難しいもんです。
まとめ
service は有償・無償関係なく「人のために尽くす、仕える」といった、目に見えない行動などを指す
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