「分からん」いろいろ
- 2019.10.04
- 単語・フレーズ
関西弁では「分からない」を「分からへん」「分からん」というのは全国的に知られているでしょうか。日本語に本当に沢山の方言があるように、英語にも言い方はいろいろ存在します。今回はその中でよく聞くものをいくつかご紹介しましょう。
王道の「分からん」
当然、まず誰もが知っているであろうコレですね。
I don’t know the answer.
答え、分からん(知らん)!
この I don’t know. は「知らない」という意味でも使えます。上記の例でいくと、むしろそちらの方がしっくりくる訳な気もしますね。日本語でも、同じ「分からん」でも「理解できない」時と「知らない」時と、時と場合によってはどちらでも使うと思いますが、それと同じでしょう。
I have no idea!
まったく分からん!
これも同じですね。アイデアがない、つまり分からない、知らないということになります。アイデアというと意見などを思い浮かべますが、意見がない時以外にも使っていいんですよ。
I have no idea what you are talking about!
( ゚Д゚)ハァ? アンタなに言ってん??
I don’t understand. = I don’t know. ではない
ここで注意があります。I don’t understand. とは言わないこと。understand は「分からない」という意味もありますが「納得できない(=理解できない)」というニュアンスを含みますので、単純に「知らない」という意味で使うには少し違います。
なので、例えば、クイズに答える時、答えが分からない場合に I don’t understand. と言うのは不適切ですけど、その答えを聞いたけどそれがなぜそうなるのか理解できない、等の場合は使えそうではありますが。
I don’t understand. の使い方
前述したように「理解できない」という意味で使う I don’t understand. 問題などが理解できない時以外にも、こんな時にも。
I don’t understand him.
あいつ、ほんまわけわからん。
人の考え方や行動は十人十色、なかなか理解できない時も多いでしょう。そんな時に使える、便利なフレーズです。
その他の「理解できない」
他にもいくつか「理解できない」ということが言えるフレーズがありますので、ご紹介しましょう。
まずはコレ。
I don’t buy it.
分からん。
なぜ buy なのでしょうか。これは、人は、何かモノを買うときは値段や価値などに納得してから買うもの。そこから「納得できない」→「理解できない・分からない」となるわけです。
他にも、こんなのもありますよ。
I don’t get it.
I don’t believe it.
can’t は使わない
上記で紹介した文章すべて、普通に現在形で、don’t を使っていることにお気づきでしょうか。
まぁ I can’t know. とはさすがに言わないとは分かりそうではありますが。日本人はとかく「~できない」を訳そうと I can’t understand. I can’t get it. など can’t を使ってしまいがち。ですが英語では実はあまりこういった場合では使いません。
「知らんけど」
最後にちょっとだけ、関西人なら少し笑える…かもしれないお話を。
関西では、何かについて話をした後、最後に「知らんけど」と付け足すことがあります。話した内容に責任持ちませんよ、実は定かかどうか知りませんけどね、的に使う用法、とでもいいましょうか。
例えば…テレビドラマを見ながら、一緒に見ている夫に嫁が。
こんな場合は英語で…
こんな感じで、I don’t know. が使われたりもするんですよ(笑)
まぁ、英語の場合は方言ではなく、単純に曖昧にしか記憶していないことに使うような気もしますが。…関西人ってテキトーな人種でしょうか? いえ、そんなことありません、ユーモアがあるだけですよ、きっと♬
最後に、こんなお話でも。私が、全員関西人のLINEのグループで会話していた時に、たまたま出てきたスタンプについて話題になりました(笑)
まとめ
「知らない」は I don’t know.
「理解できない」は I don’t understand.
「分からない」は I don’t get it.
「知らんけど」も I don’t know.
-
前の記事
ティーンエイジャーは「10代」ではない 2019.09.27
-
次の記事
真っ赤な「ルージュ」!って英語?? 2019.10.11