「train」電車だけじゃない、もうひとつの意味

「train」電車だけじゃない、もうひとつの意味

train とは? ええ「電車」ですよ。英語を習っていない小学生でも知っている単語かもしれません。しかしこの train に、別の意味があるのはご存知でしょうか。この、もう一つの意味のほうも、実は私たちの日常生活で良く使える、そして実際使っているものなんです。

基本の train 「電車」

 

I have many toy trains!
ぼくおもちゃの電車めっちゃ持ってんねん!

はい、終わり(笑)。名詞としての train でした。

 

もうひとつの意味 train「教育する、鍛える」

え、なぜ電車が「鍛える」と同じ意味に? と思いますよね。この train という単語の語源は、昔、馬などが引っ張って荷物を運ぶというところにあるそうで、原義(言葉のもともと持っている意味)は「引っ張っていくもの」。現代では、馬が機械に変わりそれが「電車」だというわけなんです。物事を教える人は、人を「引っ張っていく、導く」存在です。そこからこの train が「鍛える」という意味になったそうです。

 

ここでの train は動詞として使われます。

 

I’m training my dog to sit. 
今ワンワンに「おすわり」練習させてんの。

そういえば、日本語でも「トレーニングする」って言っていますよね!! カタカナにしてしまうと、その元の英語が何だったか分からなくなってしまう場合も大いににあります。今回のように、実は知ってる!!と思うこと、結構あるものです。カタカナ英語を普段使っている私たち、意外に英語もできるモンですよ。

 

 

原義を知る大切さ

先ほど少し「原義」について触れました。私は英語を教える時に、この「原義」をよく理解しましょうとアドバイスをします。このサイトでも何度もその大切さをお話しています。

分からない単語を英和辞書などで調べると、意味がズラリ。どの意味か分からん!なんてこと、ありませんか? そんな時この原義を知っていることにより、何を言っているか分かる場合が多いのです。また、直訳せずに理解することが英語の上達には不可欠で、そこでもこの原義を知っていることが助けになります。

電子辞書などには、見落としがちですが結構最初のほうに書いてあったりしますよ。例えば…

 

The apple went bad.
りんごが腐った!

go の過去形 went 。go の原義は「そこから離れる、他の場所へ行く」です。もし go を「行く」とだけ覚えていれば、リンゴが行く???悪い??なんのこっちゃ? となりますよね。しかしこの原義を理解していると、普通のリンゴにとってその場から離れる、つまり悪い状態になる=腐る、と分かるようになるのです。

ネイティブはこのような簡単な単語を上手に使い会話していますし、他にも得に意味の多い take、get などの動詞の原義を知っていると、英語の上達の近道になるかもしれませんね。

 

まとめ

train は「電車」「鍛える、教育する」の2つの大きな意味を持つ