会話力まで上がる単語の覚え方

会話力まで上がる単語の覚え方

英語学習の悩みにつきもの「単語が覚えられない」というもの。初心者でなくても、上級者でも、そして私も今でも抱える悩みのひとつです。簡単に覚えられるほどの賢さがあればいいのですが、凡人の私にはそんなものはありません(笑) 今回は、日々の勉強で私なりに感じた、単語力の上げ方をご紹介します。

単語が覚えられない理由

なぜ、覚えられないのでしょうか。

それは、そこに「ストーリーがないから」だと思います。単語帳に並んでいる単語を見て覚えようと思っても無理というか、仮に暗記できたとしても使いこなせるようにはなりませんよね。ずらっと並んだ英単語を上から下にただ丸暗記というのは現実的ではありませんし、使いこなせないのであれば、無駄になってしまいます。

例文が載っているような単語帳もありますが、それらの例文はだいたい「自分じゃない誰か」の話であり、自分と全く関係のない話だったりしませんか? そんなのを見ても臨場感がわくわけがありません。英語は実践あるのみ。自分の周りに起きたことに近いほうが、よりしっくりくるはずですから。

 

単語力のつけ方

ただ単に、その単語を覚えようとしても難しいし、誰か知らない人の話だから興味がない…なら、ひとつひとつ、時間がかかるようですが、そこに自分のストーリーを作りましょう。単語帳に載っている単語を使い、例文の中をちょっと変えて、自分の話にしてしまうのです。

例えば、こんな感じです。

afraid という単語があり、I’m afraid of dogs. という例文があるとしましょう。意味は「恐れる」「怖がる」です。これを、猫が苦手だという自分の話にしてみましょう。

 

I’m afraid of cats.
私、猫苦手。

 

最初は難しく感じる人も、時間がかかってしまう人もいますが、実は結果丸暗記に時間を費やすよりも短時間で覚えられるかも…ですよ。しかも、ちゃんと自分のことなので、使えるようになります。

 

 

間違った単語の覚え方

最後に、けっこう小学生や中高生、学生さんがよくやる、間違った単語の覚え方についてお話しておきます。

小学生が国語の授業で「新」という漢字を習ったとします。宿題として、この「新」を10回書いてきなさい、というのがよくありますよね。英語においては、このやり方が、間違いです。

例えば、子どもに「apple を10回書きなさい」と言います。apple, apple, apple… はいできた! 「で?スペル覚えた?」と聞くと NO だったりします。これは「apple という単語を10回書くこと」が目的になっているから。自分の書いた apple をただ横に写しているだけで、頭を使わないからです。

でも、これにはそもそも命令の仕方にも問題があって、「apple を10回書きなさい」と言っているので当然、その目的は「10回書くこと」であって、子どもにしてみたら「いや、ちゃんとやったし」となりますよね。

結果、10回書く苦労だけして、覚えていないということになります。子どもたちには、宿題の目的「apple という単語の意味を理解して、スペルも書けるようになりましょう」というのをちゃんと伝える必要があると私は思いますね。

さて、それでも国語では、日常生活で「新」という漢字を見ることも書くことも、使うことも多いでしょう。なのでこの「10回書きましょう」が通じたりもしますが、日常で頻繁に使うことがない英語になると難しい話になります。でも、ポイントは国語も英語も同じ。「頻繁に使う」ことです。使わなければ、覚えません。単語帳を眺めるのではなく、赤いシートで隠して意味を思いだそうと努力するのではなく、新しく知った単語を「使う」ことが単語力アップのカギ、ではないでしょうか。

 

まとめ

単語を覚えるには、「自分のストーリー」をその覚えたい単語を入れて作りまくりましょう。