「ファイト!」間違ってますよその使い方!

「ファイト!」間違ってますよその使い方!

学校の部活動やスポーツの場でよく耳にする「ファイト!」…頑張れという意味で私たち日本人は使っているはずです。が、実は英語では大間違いの場合も!何が間違っているのか、そして正しい言い方を知り、ちゃんと使えるようにしましょう。

 

fight のそもそもの意味

fight の意味は基本的に、動詞で「戦う」、名詞として「戦闘」「けんか」となります。

 

 

ランニング時に使えない理由

部活動のウォーミングアップ時に「ファイト、ファイト!」など言いながら列になり走っているのを見たことはありませんか?  …さきほど説明したこの fight の意味を理解していたら分かりますよね。そう、英語の世界では「ケンカしろ!」「戦え!」と言っていることになるのです。ランニングしてるだけなのにケンカしろとは、おかしいですよね(笑)。

 

 

スポーツでも fight が使えるとき

上記の説明を読むと、fight はスポーツの際の掛け声には使えないと思ってしまいませんか? でも「戦う」と言う意味の fight ですから、スポーツでも、本当に戦う時にはもちろん使えますよ。

例えばボクシング。対戦開始の合図で fight! と言うのは正解。ゲームのストリートファイターでも同様 fight! で対戦がスタートしますね。1対1での試合などにはだいたい使えるのではないでしょうか。

 

ファイト!と言うには

では、日本語での「ファイト」を意味する英語は、どう言えばいいのでしょうか。いくつか例文をご紹介しましょう。

 

Go for it!

You can do it!

Go go go!

 

これらの例文に出てくる it は全て、このセリフを言う相手が行っていることを指します。例えばフルマラソンの大会に参加している知人に、沿道から You can do it! と言うと、42キロを完走することが it の意味になりますね。

 

 

Stick to it! でも「頑張れ」が表現できる

まず、stick という単語の意味を理解しておきましょう。

stick には、大きく分けて2つの意味があります。ひとつは「棒状のもの」。日本語でもスティック、とカタカナで言うこともあるのでわかりやすいのではないでしょうか。自撮り棒は selfie stick と言いますね。

 

そしてもう一つの意味「~に貼りつく」がここでの「頑張れ」を指すことになるのですが、なぜでしょう?

貼りつく=しがみついて離れない=今していることから離れない=続ける=頑張る

というような感じでしょうか。ここでの it も、この言葉をかける相手が取り組んでいることを指しますね。

 

Stick to it!
がんばれよ!

 

Keep sticking to it! 
がんばれよ!(=やり続けろよ!)

「~し続ける」という意味の keep には -ing だとセットで覚えておいていいと思います。

 

ところで、ディズニー映画「モアナと伝説の海」にもこんなシーン、フレーズが登場しますよ。

半神半人のマウイは、その昔取り上げられてしまった fish hook(神の釣り針)を取り返すために、モアナと共にその釣り針を大事に持つ巨大カニのモンスター・タマトアのところへ向かいます。タマトアはとても強いので、立ち向かうための作戦としてモアナを囮にする計画を立てたのですが、そんな計画は無駄だとなかなか乗り気にならないモアナに、マウイはこう言いました。

 

Stick to the plan! 
作戦通りにいけよ!

 

 

fight を使った例文

 

I had a big fight with my boyfriend last night. He always doesn’t pick up the phone so. What does he do really? 
昨日の晩カレシとめっちゃケンカしてもうてさぁ… だって電話いつも全然でぇへんねんもん。何してんねやろホンマ??怪しすぎ!

これが一番よく使える例文ではないでしょうか。だってケンカ、みんなしますよねぇ(笑) あれ? しません? 失礼しましたー!!

 

The cats are fighting
猫がケンカしてるー!

そりゃ猫だってケンカしますわな。

 

 

まとめ

fight は日本語での応援するときに使う「ファイト!」の意味ではなく「戦う」「ケンカする」という意味。

「ケンカする」と言いたいときは、have a fight をつかいましょう。

 

 

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