進行形でつくる「丁寧な表現」
- 2019.04.12
- 文法
英語に敬語はない? だってさぁ、私もボクも、上司もみんな you やん… 確かにそれはそうなんですけど、英語にも、丁寧に表現する方法はいくつも存在します。今回は丁寧な対応というと思いつく「飛行機の機内」でひとつ例を挙げてみましょう。
機内で聞くフレーズ
Attention please! の他にもうひとつよく聞くフレーズがあります。
当機は数分後に離陸いたします。シートベルトをお締めください。
take off は「飛び立つ」、fasten は「締める」という意味ですね。今回は「丁寧な表現」についてですので、その冒頭 will be taking off についてのお話です。
英語初心者、または中学1年生で習う文法のひとつに、進行形がありますよね。【 be + ~ing 】 で、今していることをあらわす、というもの。過去進行形や未来進行形もその応用になります。上記のフレーズは、その「未来進行形」に見えます。
なぜ機内で「進行形」を使うのか
進行形とは、その時にしている最中だということを表現できる文法のはず。でも今回のような場合、離陸というのは、ある意味一瞬の出来事であり、何かをしている最中ではないはずなのに、何故、進行形を用いるのでしょうか? それは…
英語では、丁寧に伝える時に、進行形を用いることがある
個人的に、エコノミークラス愛用者の私にそこまで丁寧に対応していただかなくてもいいとは思うのですが、同じ機内には、ファーストクラス、ビジネスクラスのお客様も多数いることでしょう。最上級のおもてなしが必要な場面も多いはずですもんね。
この文章において、文法的な解説をすると、こうなります。
will や can など、助動詞と呼ばれるものの後には、必ず「動詞の原型」が来ます。進行形は be+ -ing ですから、will be taking off … となるわけです。
+ be + -ing形
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will be taking off …
飛行機に限らず、世界のニュースなどでも同様にこの表現が使われていることがあります。また、それこそ日本国内、電車のホームでも最近は英語のアナウンスを聞く機会も増えました。通勤時にちょっと耳を傾け、聴いてみてください。きっとこの表現、使われていると思いますよ。
まとめ
丁寧な表現で 進行形 be + -ing を使われることがある
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