電子辞書を15年使ってみた感想と活用方法

電子辞書を15年使ってみた感想と活用方法

私自身、英語は20代半ばから始めた遅咲きではありますが、そこから15年以上が経過(歳バレそうですね…)、英語学習歴はかなり長くなってきました。今回はその長い学習期間のお供として活躍してきた電子辞書について、感想と使い勝手などお話します。これから電子辞書を買おうかと思っている方の参考になれば幸いです。

買った電子辞書はEx-Word

これを買った頃は、韓国人の知人が多かったので韓国語が入ったモデルを買いました。後付けで韓国語を入れられるモデルもありましたが、キーボードに韓国語(ハングル)があるものはコレしかなかったため、1択。なので、英語の機能について熟考し選んだわけではありませんでした。英語学習者、この記事を読んでくださっている方に何の役にも立たないでしょうかね、すみません!

15年も前に購入したので、白黒です。というか、安いものは白黒でしょうか。見やすさを重視するならカラーがいいでしょうが、言葉を調べるのにカラーである必要はないので、十分です。

 

カバーに入れていたので、15年経っても外観はわりとキレイ。そして、今まで一度も不具合なく元気です!

 

電池はエネループを使用

15年間、一度も買い替えることなく、こちらも元気いっぱいのエネループ君。オーストラリアの長旅でも安心。電池も本当に長持ちするので便利ですし、普通のアルカリ乾電池よりも結果安く上がっているはず。

 

が英語学習で使った機能

ズバリ! この15年で使ったのはほぼ和英と英和だけ! 「英語の機能について熟考せず購入した」私ですが、全く問題なし!

 

全く不要な他の辞書

私の持っている電子辞書に限らず、だいたいの辞書にはさまざまなコンテンツが入っているはずです。英語の辞書でも「トラベル会話集」だったり、私の辞書にはありませんが「TOEICキクタン」だったり。英語以外にも国語辞典や病気辞典なんかも入っていたりします。それらの辞書…この電子辞書を開発した人すみません。一度も使っていません…

英語ができるようになったからこの「とっさのひとこと辞典」を使う必要がなくなったのではなく、会話はそもそも一往復で終わりませんし、この辞典に載ってる通り話すこともほぼないので、そもそも使いモノになりません。

今はスマホで何でも調べてしまえるから…というのもあるでしょうが、それにしても使いませんね。

 

ジーニアスでもロングマンでもオックスフォードでも、なんでもいい

率直に言いますが、辞書のブランドは何を使ってもいいと思います。LONGMANは載っている情報量の多さから英英辞書として愛用している上級者もいますが、ジーニアスでも十分な量がありますから大丈夫だと思います。

 

使い倒すべき機能

使わない機能だらけの電子辞書ですが、逆に使いまくった機能もあります。

それは「スーパージャンプ」機能

調べた単語の解説に出てくる、さらに知らない単語。それにカーソルを合わせて決定ボタンを押すと、その単語のページに飛ぶというやつです。例えばこの stay を調べて例文を見ていて、garage という単語が分からないなら、その場で garage のページへ飛べるというわけ。スマホや PC でいうところの「リンク機能」でしょうか。

 

テキストを10倍使うコツ

ここで、手持ちの英語教材にせよネット記事にせよ、教材を10倍使い実力を上げるコツをご紹介しましょう。

それは、前項でお話した「ジャンプ機能を使う」こと。知らない単語を調べたら、そこにまた知らない単語が。それを調べたらまた知らない単語に遭遇。例文を学び、発音を学び、文章を書く練習を繰り返す。これで、最初に調べた1つの文章から学べることがどんどん増えるのです。

もちろん知った単語の全てをその場で覚えたり、マスターできることはないでしょう。ですが、この繰り返しをとっととやっていることで、いつの間にか実力がついていた、ということもあります。辞書を早く活用する技も身につき、効果的な学習ができるようになりますよ。

 

例文を活用する

英単語を調べると、例文がいくつか載っています。単語の意味を調べたら、ぜひこの例文も見てみる癖をつけてください。また、辞書に載っている例文は、絶対正しい英文ですから、単語をちょっと自分の身に置き換えて自分の文章を作ってみると、より実力アップになりますよ。

 

 

品詞は、とりあえずは無視

単語を調べると、よく「名」「動」とか載っていますよね。例えば stay。これを調べると名詞としての「滞在」というのと、動詞としての「滞在する」というのが出てきます。あぁこの単語は名詞と動詞があるのか…と思うのはいいのですが、それを覚えるのって、大変。そして文章を読みながらコレは名詞だから「滞在」のほうか…などと考えて読む癖なんかつくと、文章を早く処理できなくなります。日本語でも、コレは名詞、こっちは副詞用法だから…なんて考えて話しませんよね。英語も一緒です。品詞なんて意識せず、とりあえず「泊まる・留まること」を表現するのが stay なのか分かればそれでいいと思いますよ。

 

原義を知る

とりあえず「留まる」ということが分かっていればいい、と言いました。これは「原義」というもので、その単語が持つそのものの意味のこと。「鉛筆」などの名詞は、単純にモノを指すので原義を意識しなくてもいいのですが、動詞や形容詞、副詞などなど、ニュアンスがいろいろあるものは、この原義が分かっているだけで理解度がかなり違ってきますよ。とくに意味が多いと文句の出る take や get など、この原義を知っているといいですよ。

ちなみに私の辞書には、stay の原義は「立つ」と載っていました。別の辞書には「とどまる」と書かれていて、そっちのほうがしっくりくるため私は「とどまる」のほうをさっき言いましたが、要は「その言葉の持つイメージ」がしっかり分かればいいと思います。

 

 

電子辞書の音声

紙の辞書ではなく電子辞書を買うメリットの多くは、検索が早いからという理由と、もうひとつは「発音が確認できる」ということではないでしょうか。

でもこの「音声」…実はあんまり私は使いませんでした。特殊な発音をするもの、例えば patient なんかは確認するのもありますが、例えば station の語尾 -tion の発音を知っていると、別の単語 communication の発音も予測がついたりしませんか? 英語ができるようになればなるほど、この音声機能は使わなくなってくるように思います。

 

↑ patient 「患者」という意味です。「パティエント」と読まないでくださいね!

 

辞書を使わなくても話せるように練習を

ところで、初心者の頃英語で話をするときに、言いたいことの英語が思いつかず辞書に頼ることもあるでしょう。例えば globe(地球儀)という単語が分からなくて調べる、というような。でも調べながら会話ができる機会なんて、英会話のレッスン時ぐらいですよね。なので、会話では辞書を使わず他の言葉で置き換えて説明することができるように意識するといいですよ。

 

日本人
Ah… we can see Earth, and it’s like a map, and ball shaped.
地球が見えて…地図みたいで、球体。

そう言うと、一緒に話している外国人はきっと、

外国人
You mean, globe?
それ、地球儀のことやんな?

 

などと言ってくれるでしょう。そしてあなたはそこで globe という単語を新しく学ぶのです。 むしろ、辞書を使わない方が、会話力が上がるとも言えます。辞書を使うと日本語訳を見ることになりますよね。なので辞書なし会話をこなすことで、日本語で考える癖を無くすのにも役立ちますよ。

 

スマホではなく電子辞書が良かった理由

最後に、なぜ私がスマホではなくこの電子辞書をずっと使いつづけてきたかの理由をお話します。それはズバリ「使い慣れているから」。

スマホも使ってみたことは幾度となくありますが、アプリはバージョンアップしたり、クリックする場所がいっぱいあって迷ったりで、なかなか使いこなすことができませんでした。情報がありすぎる、というのも困りものです。

ずっと変わらない安心感といいますか、やはり何事にも「慣れ」はとても大切だと感じます。

 

まとめ

私の経験から、これから電子辞書を買おうかとお考えの方に参考になる点は以下の通り。

 

カラーか白黒か:白黒で十分

使う機能は限られるので、シンプルなので十分

型遅れでも十分、その分安いからいいかも

 

究極、長いこと相棒になるであろう電子辞書は、深く考えずに、予算と自分の好きなデザインを考慮し選べばそれでいいのでは、と思います。