英会話力の上げ方
- 2019.04.05
- 勉強法・おすすめ紹介
日本人の英語は、本当になかなか上達しません。なぜか? 私は2つの大きな原因があると思っています。今回は、その原因にフォーカスして解決、英会話力をより上げられるよう導くお話です。あなたの英語学習に、何か参考になれば幸いです。
私たち日本人の英会話力が上がらない理由
昔は中学生の頃から(今は小学生からでしょうが)英語は嫌というほど勉強させられてきた私たち。でも、まったく話せないという人が人口のほとんどを占めている、というのが現状の日本ではないでしょうか。ということは教育の仕方がそもそも間違っていると言え、それならとっととそれを国が変えるべきなのですが、大学・高校受験にも大きくかかわってくるため、なかなかまるごとを変えることは難しいようです。しかし2020年に教育は変わると言われているように、少しずつでも国は動いているようです。(実際は、動きが遅すぎて全然変わっていませんが)
さて、そんな英語、そもそも何が今の教育でいけないのでしょう。何が間違っているのか、なぜ私たちの英語力が勉強しても上がらないのか。まずそこを見てから、改善策を提案したいと思います。
日本人の英語会話力がない理由1:会話する場がないから
これはよく言われていますが、そりゃそうですよねぇ。
ひと昔と比べ、街で外国人を見かけることは増えましたけど、それでも普段から英語を話す機会も必要もほぼないこの日本国内ですので、実践の場がありません。練習なしで、上達はありません。
日本人の英語会話力がない理由2:自分の人生に関係ない会話練習をしているから
それでもどうにか上達させようと一所懸命練習をします。そこで、例えば対話文があって、それをロールプレイ、練習したとしましょう。でもそれは、あくまでも「そのストーリーの中の人の話」。「自分に関係あること」ではないため臨場感もなく覚えられないことも。棒読みでパーフェクトに「その人」になったところで、自分ではありませんから、なかなか身につかないのです。
また、会話は生きています。テキスト通りになんて絶対進んでいきません。How are you? I’m fine thank you, and you? というやりとり、私はいまだかつて見たことがありません(笑)
上達させるためにすべきこと
では、どうやって、そんな日本国内で会話力をアップさせられるのでしょう。実際に海外に出ずともペラペラになった知人もいますし、不可能な話ではないのですから、何かしら方法はあるはずです。
それは「自分のことを話す」。
2つ目の原因にもありましたが、他人事のやりとりは覚えにくい。ならば自分に関係あることや、自分が普段話すであろうことを言う練習をすればいいのです。
私自身の話で恐縮ですが、2019年に天皇が退位されるという時事ネタを外国人にしようとしていたとき。「退位する」という単語を知らず、別の簡単な単語で置き換え話をしていました。例えば 「天皇が変わる」change とか「天皇が去る」 leave とか。でも、そこでその外国人の知人は「退位する」という単語を教えてくれました。そしてこの文章が完成。
天皇が今年退位される。
「(王位などを)退位する」という意味の単語 abdicate。名詞形は abdication。
この外国人さん曰く「そんな単語、生まれてこのかた使ったことないわ(笑)」とのこと。ええ、私も日本語で「退位する」って、使った記憶がありませんけどね。
さてそんな難しい単語を覚えても、次使う機会はいつあるのでしょう。死ぬまでないかもしれません。そうすると、覚えるだけ無駄とは言いませんが、効率が悪いでしょう。もっと身近な身の回りのことを話す練習をすればいいのだと思います。
ちなみに、単語や文法が分からないからと言って話さないのでは残念です。先ほどの例のように「退位する」という単語を知らなくても、別の言葉や身振り手振り、何とかして伝える方法がありますから、諦めないで話す努力をしましょう。
まとめ
英語を話せるようになるためには「自分に関係あること」を話す練習をしよう
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