「classic music」は間違い?

「classic music」は間違い?

カタカナ英語はもはや日本語を話すうえで不可欠なものになっています。発音はともかく、ただ英単語をカタカナにするだけで通じているものもあるのですが、実は間違えて使ってしまっている言葉も数多くあります。今回はその例をひとつご紹介しましょう。

「classic music」は間違い

壮大なオーケストラなどが魅力の「クラシック音楽」、これを英語で言おうとして classic music と言ってしまっていませんか? 実はこれ、間違いなんです。

 

〇  I like classical music.
私クラシック好きやねん。

classic ではなく classical を使いましょう。

classic は本来「古典的」「高級」「典型的」という意味であり、音楽の「クラシック」の意味は持ちません。

 

 

classic という単語の使い方

では、classic という単語はどんな時に使うのでしょう。例を挙げてみますね。

 

彼女に好きな男ができ、あっさり振られてしまった彼。そんな話を聴いた友人がこう言います。

Ah, that’s classic.
あぁ、よくあるやつやな。

 

同じような意味を持つ表現では、他にこんなのもありますよ。

That’s a textbook case.
教科書通りやな。

この表現は日本語でも使われていますよね。

 

 

その他の間違いカタカナ英語

生活の中にある、よく聞くものを紹介しましょう。

ミシン

正しい英語は sawing machine

その昔、外国人となんとかやりとりをしていた日本人が machine の部分だけ聞き取れたのか、machine をミシンと言った…と聞いたことがあります。

 

ジャガイモ

当然ながら、potato ですね。

これも大昔、ジャガイモが日本に初めて入ってきたときに、「ジャカルタから伝わったもの」ですよと聞き「ジャカルタ」の部分をその名前だと勘違いしてそのまま広がったんだとか。

 

パン

これも当然ご存じかと思いますが、bread ですね。

大人ならだいたい間違えないところですが、子どもはよくパンのことを英語だと思っていることがありますよ。「カタカナで書かれているもの=英語」だと思ってしまうんでしょうね。

また、パン屋は bread shop ではなく bakery なのも大人なら知っていると思いますが、パンのことを bread と分かると bread shop と言ってしまう子もいます。間違いといえばそうなんですが、これでもちゃんと何屋さんかは伝わりますよね。子どもは知らないことだらけ。そして恥ずかしさや間違いを恐れる心があまりありません。そんな子どもたちを見習って、大人もどんどん発言していくべきだと感じます。

 

それにしても、ミシンにじゃがいも…やっぱり昔の人はすごいですよね。辞書も何もないところで外国人とどうにかして意思疎通をしなければならなかったので、必死だったでしょう。ネットに頼ってばかりいる私たち、少し見習うべきかもしれませんね。逆に、ネットや辞書をうまく使えば、英語の上達なんて昔の人と比べようがないほど早くできてしまうはず。そう考えると、勉強に身が入る気もしませんか?

 

音楽のジャンルいろいろ

ところで、音楽のジャンルはクラシック以外にも、他にこんなのもありますね。

 

jazz music

pop music

rock music

folk music

上記は同じくカタカナ英語でも使われていますが、classical music のように間違いではありません。そのままでOKです。

ちなみに、pop music の pop は、popular(流行りの/有名な)の略ですよ

 

 

まとめ

「クラシック音楽」は classical music と言います。